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    経済

    日本のベンチャーに底力はある…米投資家はこう見る

    米フェノックス・ベンチャーキャピタルCEO アニス・ウッザマン
    ベンチャー(新興)企業投資の本場・米国のベンチャーキャピタル(VC)が目を向けるのはもっぱらシリコンバレーで、日本のベンチャーに出資するケースはほとんどないと言われる。そんな中、日本の有力ベンチャーに積極的に投資し、海外展開を後押しする異色の存在がフェノックスVCだ。共同代表パートナー兼CEO(最高経営責任者)のアニス・ウッザマン氏に日本のベンチャーの魅力や可能性、日本の大手企業の課題などについて聞いた。(聞き手 読売新聞メディア局編集部・中根靖明)

    日本の家電に憧れ留学

     ウッザマン氏は1975年、米国生まれの42歳。東京工業大で電子情報工学を学び、首都大東京で博士号を取得した、米シリコンバレーでは「異色」の経歴を持つベンチャーキャピタリストだ。日本語に堪能で、日本文化にも精通しているという。「日本のベンチャーにも得意分野がある」が持論で、これまでに日本のベンチャー16社に投資、このうち4社は株式上場を果たしている。

    • 日本のベンチャーに積極投資する理由などについて語るウッザマン氏(東京都内で)
      日本のベンチャーに積極投資する理由などについて語るウッザマン氏(東京都内で)

     元々コンシューマーエレクトロニクス(消費者向けの電化製品)に憧れがあり、技術を学びたくて、日本の大学を目指しました。来日した当時はまだ日本の家電製品は世界でも存在感が大きかったのです。例えば、米国でもテレビはソニー、冷蔵庫は日立製作所などの製品に人気が集まっていました。

     1年ほど大阪外国語大で日本語を勉強し、そのあと東京工業大に進みました。米国に戻って大学院を修了し、米IBMに就職しました。首都大東京大学院の博士号は、(米国在住のまま)ほとんどオンラインで取得しました。

     コンピューター技術のエンジニアとしてIBMに入社したのですが、事業開発部門に移り、戦略投資・企業買収などに携わるようになりました。大手からベンチャーまで様々な買収案件を手掛ける一方、ノートPCなどのハードウェア部門の売却にも関わりました。売却したお金で新しい技術を持つ会社を買収した経験を生かし、独立してVCを立ち上げたのです。

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    2017年11月14日 07時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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