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    生活

    会社に行きたくない!そんな時はマインドフルネス

    精神科医・禅僧 川野泰周
     布団から出るのが 億劫 ( おっくう ) 、満員電車が憂うつ、口うるさい上司にウンザリ……。会社に行くのがつらい。モヤモヤした気持ちをスッキリさせる方法はないだろうか。グーグル、アップル、フェイスブック、IBMといった有名企業が社員研修などに取り入れているという「マインドフルネス」。どうやって実践すればいいのか、どんな効果が期待できるのか、精神科医で禅僧の川野泰周氏に聞いた。(聞き手・メディア局編集部 鈴木幸大)

    脳内は雑念でいっぱい

    • 「マインドフルネスは禅の考え方に通じる」と話す川野さん
      「マインドフルネスは禅の考え方に通じる」と話す川野さん

     最近、「マインドフルネス」という言葉をよく耳にすると思います。心身を整え、集中力や決断力が上がるとされ、ビジネス界で注目されています。

     「マインドフル」は「気を配る、意識している」という英語です。「ネス」は「状態」を表す接尾辞ですから、「気を配っている状態」と訳せるでしょうか。

     2013年に設立された日本マインドフルネス学会は、この言葉を、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ()ること」と定義しています。

     ちょっと抽象的で分かりにくいかもしれません。

     「あれこれ考えず、ただ目の前のことに集中する姿勢」

     こんなふうに捉えるといいでしょう。「あれこれ」とは、過去の失敗や将来の不安、他人の言動といった「雑念」です。

     「となりの人の(せき)(ばら)いが気になる」

     「明日の商談がうまくいくか、心配で気がかり」

     「上司に叱責されたことを気に病んで落ち着かない」

     人の意識は、このようにあちこちに飛んで、脳内は雑念でいっぱいになります。すると、脳は疲弊し、今すべきことに集中できず、後悔や不安にとらわれて幸福感が低下します。

     マインドフルネスは、座禅や掃除、食事、草むしりなどを修行としている禅に通じる考え方でもありますし、うつ病の再発予防などの心理療法としても活用されています。

     それでは、マインドフルネスを通勤途中や電車の中など、日常生活で手軽に実践できる方法を紹介しましょう。

     

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    2017年11月19日 08時08分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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