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    働く

    インターンシップは就職内定の近道か?

    新卒採用アナリスト 谷出正直
     日本私立大学連盟(会長・鎌田薫早稲田大総長)が11月、1日限りのインターンシップ(就業体験)について、「ワンデーインターンシップ」の呼称を廃止するよう求める提言を発表した。就業体験とは名ばかりで、会社見学や企業説明会となっている実態を指摘。一部で青田買いの手段となっている点を問題視している。最近の大学生には、すっかり当たり前になった「インターンシップ」。企業にとって採用の“抜け道”は、学生にとって内定獲得の“近道”なのか。採用アナリストの谷出正直氏に解説してもらった。

    秋冬のインターンシップが増加

    • (画像はイメージ)
      (画像はイメージ)

     年の瀬が迫り、いよいよ2019年3月卒(現在の大学3年生、大学院1年生)の新卒採用の動きが活発になってきました。

     新卒採用のスケジュールは、18年3月1日に採用情報の公開、6月1日に選考の解禁となっています。「売り手市場」となっている昨今、どの企業も早くから採用活動を行う傾向にあります。

     ここ数年、就職活動が解禁となる前に学生と接触できる手段として、インターンシップを実施する企業が増えています。

     インターンシップは、学生が時間に余裕のある夏休みの8~9月に行われるのが一般的でした。ところが、16年3月卒の新卒採用から就職活動のスケジュールが後ろ倒し(採用情報の公開が従来の12月から翌年の3月へ、選考の解禁が4月から8月へ)になると、夏休みに行われるインターンシップと実際の就職活動の開始時期が半年近く空くことになります。

     時間が空くと、学生のインターンシップ実施企業への興味・関心は低下します。企業は学生をフォローするのに手間がかかります。そのため、企業は3月の採用情報の公開の近くでインターンシップの実施を考えるようになってきました。

     その結果、秋や冬になってからインターンシップを行う企業が増えてきました。ただ、この時期は、学生は授業があるため、企業は長期間拘束するインターンシップはできません。そこで学生が参加しやすいように、1日限りの「ワンデーインターンシップ」という形でインターンシップを設けることになったのです。

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    2017年11月29日 10時55分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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