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    健康

    元気ハツラツでも突然死の危険「隠れ疲労」とは?

    東京疲労・睡眠クリニック院長 梶本修身
     肩がこる、目がしょぼしょぼする、腰が痛む……。慌しい師走にお疲れモードという人も多いかもしれない。対照的に、早朝から深夜までバリバリ働き、休日はスポーツに汗を流すという人もいる。こうした元気ハツラツの体力自慢が実は、突然死や過労死を招く「隠れ疲労」を抱えている可能性がある。疲労医学の第一人者である梶本修身医師に聞いた。(聞き手・メディア局編集部 鈴木幸大)

    疲労感なき疲労の悲劇

    • (画像はイメージです)
      (画像はイメージです)

     「最近なんだかグッタリしている」

     「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない」

     クリニックを訪ねる患者の多くは、こんな訴えをします。足が悪いわけではないのに、わずか数メートルを歩くのもしんどいというひどい状態に陥っているケースもあります。

     だれもが感じたことのある「疲労」は、身近であるがゆえに、それが心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高め、死の危険があるということはあまり知られていません。

     「疲労」と「疲労感」は別物です。実際にたまっていく疲れが「疲労」であるのに対し、「疲労感」は「脳というフィルターを通した感覚」です。特に問題なのは、疲れがたまっているのに、それを認識できない「疲労感」なき疲労、つまり「隠れ疲労」です。

     徹夜で仕事を終わらせ、早朝からのゴルフに間に合わせたとしましょう。久しぶりの休日で気分は高揚し、元気いっぱいでゴルフ場へ向かいました。すがすがしい空気の中、気分も晴れやかにプレーをスタート。1番ホールのグリーン上で、気持ちを集中させパーショットを打とうとしたその時です。胸に激痛が走り、その場で倒れ、そのまま帰らぬ人に……。

     なぜ、こんな悲劇が起きてしまうのでしょう。ゴルフの楽しさによって、脳が「疲労感」を隠してしまったためです。過労死も基本的なメカニズムは同じです。目の前の仕事に没頭するあまり、脳が疲れを感じることができなくなっています。「責任感」や「使命感」が強く、やりがいや達成感を喜びとするまじめな人ほど、「隠れ疲労」を抱えている傾向にあります。

     こうした人たちは、自ら疲労を感じることがありませんし、周囲からはむしろ、「がんばっている」「仕事ができる」と評価されているタイプです。では、どうすれば、「隠れ疲労」に気づくことができるでしょう。

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    2017年12月05日 05時55分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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