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    スポーツ

    カヌーの星飛雄馬? 五輪銅・羽根田卓也の1年

    読売新聞運動部・西口大地
     昨夏のリオデジャネイロ五輪カヌー男子スラローム・カナディアンシングルで、日本カヌー競技史上初の銅メダルに輝いた羽根田卓也(30)が、リオ五輪後初のシーズンを終えた。国内での注目度が飛躍的に高まるなか、3年後の東京五輪に向けてさらなる進化を目指した1年の挑戦と葛藤に迫った。

    燃え尽き症候群から東京五輪へ

    • リオデジャネイロ五輪のカヌー男子スラローム・カナディアンシングルで銅メダルを獲得した羽根田(2016年8月9日、竹田津敦史撮影)
      リオデジャネイロ五輪のカヌー男子スラローム・カナディアンシングルで銅メダルを獲得した羽根田(2016年8月9日、竹田津敦史撮影)

     五輪のメダルは、やはり、重かった。

     「自分の目標を『世界一』と言ってきたけど、五輪のメダルも自分の中ではすごいこと。ある種の成し遂げた感が正直ありました」

     この1年間、心技体全ての面で新たな試みに挑んできた羽根田だが、実はリオ五輪後、「燃え尽き症候群」に陥りかけたこともあったという。

     本場での修業を求めてスロバキアに渡ってから10年以上。「結果を残すまで日本に帰れない」という決意の一端を成就し、自分の中から悲壮感が失われたことを自覚していた。

     そんな心の穴を埋めたのが、母国で迎える東京五輪の存在だった。

     「次がパリとかロサンゼルスだったら、競技を辞めていたかもしれない。東京五輪が、僕の悲壮感の代わりになった」

     自国開催のひのき舞台で、リオを超える歓喜を巻き起こしたい――。その思いが、リスク覚悟で無謀とも思える挑戦に取り組む原動力となっている。

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    2017年12月15日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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