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    今年こそ『源氏物語』…あなたが選ぶ現代語訳は?

    東京学芸大学教授 河添房江
     紫式部によって書かれた『源氏物語』には、作家を引き寄せる魔力があるのかもしれない。明治時代から多くの作家らが、魅入られるように現代語訳に挑んできた。昨年9月には、角田光代の現代語訳『源氏物語』の上巻(河出書房新社、『池澤夏樹=個人編集』 日本文学全集)が出版され、その系譜に新たな一冊が加わった。新しい現代語訳が出るたびに違った顔を見せる『源氏物語』。それぞれの魅力を東京学芸大学の河添房江教授に解説してもらった。どれか一冊を手に取れば、あなたも『源氏物語』の世界に魅了されるはずだ。

    世界中で愛される『源氏物語』

    • 滋賀県大津市の石山寺にある紫式部像。紫式部は『源氏物語』を石山寺で起筆したという伝説が残っている
      滋賀県大津市の石山寺にある紫式部像。紫式部は『源氏物語』を石山寺で起筆したという伝説が残っている

     現在、『源氏物語』が世界でどれくらいの言語に翻訳されているか、ご存じだろうか。答えは、何と33の言語に訳されているのである(伊藤鉄也氏「海外源氏情報」のサイト)。英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語、韓国語はもちろん、リトアニア語、タミル語といった言葉もある。世界最古の長編小説と言われる『源氏物語』は、世界各地の人々に読まれていることがわかる。

     日本語の現代語訳も、明治から大正にかけての与謝野晶子の『新訳源氏物語』にはじまり、昭和に入ると同じく晶子の『新新訳』と谷崎潤一郎の三つの訳が有名である。戦後の現代語訳も円地文子や田辺聖子、平成に入っても橋本治、瀬戸内寂聴、大塚ひかり、林望と続いている。『源氏物語』はその時代にフィットする形で何度も訳されているのである。

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    2018年01月11日 10時19分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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