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    スポーツ

    小平奈緒を支える相沢病院の太っ腹

    長野支局 森田啓文
     平昌五輪で金、銀二つのメダルを獲得した小平奈緒選手(31)。3月3、4日に中国・長春で行われたスピードスケートの世界スプリント選手権では、500メートルの連勝記録を27に伸ばした。日本のスピードスケート女子初の金メダリストの競技生活を支え続けているのが長野県松本市の民間病院「相沢病院」(1908年開設)であることは、今回の五輪を機に広く知れ渡った。9年前に支援を始めたのは、病院を運営する社会医療法人財団「慈泉会」の相沢孝夫理事長(70)の若き日の個人的な体験が強く影響していた。小平選手が平昌五輪で頂点に立った時、相沢理事長が発した言葉は「ありがとう」だった。

    江陵で小平選手に「ありがとう」と叫ぶ

    • 李選手(左)と健闘をたたえ合う小平選手
      李選手(左)と健闘をたたえ合う小平選手

     小平選手がスピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した2月18日。右の頬に日の丸のペインティングをした相沢理事長は、20人の病院職員らと競技会場の江陵(カンヌン)オーバルで声援を送った。

     36秒94の五輪新記録を出した小平選手のレース直後の印象を、「金メダルに80%くらい手が届いたと感じた」と振り返る相沢理事長。残る2組の滑走が終わり、金メダルが確定すると、大歓声の中で小平選手と結城匡啓(まさひろ)コーチ(52)の名前を呼び、声を上げた。「ありがとう!」ここまで連れて来てくれて、ありがとう。この幸せな瞬間に立ち会わせてくれて、ありがとう――。そんな思いがこみ上げてきたのだという。やがて、小平選手が銀メダルの()(サン)(ファ)選手(29)(韓国)に近づき、リンクで抱き合う姿を目にした相沢理事長は「2人のスポーツを通じた素晴らしい関係」に一層、感激。「小平!」「李相花!」と両選手の名前を叫び、健闘をたたえた。

    2018年03月06日 12時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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