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    社会

    本人は気づかない…バブル入社組の強みとは?

    人事・組織コンサルタント 相原孝夫
     約30年前の経済好調期(1988~92年)に入社した「バブル入社組」。当時の就職活動は空前の「売り手市場」だったため、同期の人数が非常に多いのが特徴だ。現在は40代後半から50代前半にあたり、社内の要職に就いている人もいるだろう。しかし、総じて楽観的であるという世代の特性から、93~2005年に入社した「氷河期入社組」など、下の世代からは冷ややかな目で見られることも多い。だが、そんなバブル入社組にも隠れた「強み」があるという。人材活用に精通する相原孝夫氏がその強みについて解説し、バブル入社組にエールを送る。

    バブル入社組の 憂鬱 ( ゆううつ ) ……

    • 写真はイメージです
      写真はイメージです

     バブル入社組は今、会社の中では居心地があまり良くないようだ。

     社歴が長いため給料は高いものの、待遇のわりには社業への貢献度が低い「お荷物」社員と見られがちだ。同世代が大量に入社し、今も会社に残っている人が多いこともあって、課長や部長などの管理職に就ける割合も他の世代より相対的に低い。

     さらに、課長や部長と名は付いていても、実質的に部下がいない「スタッフ管理職」という立場の人も多い。さらに、数年後、50代半ばにさしかかれば、多くの企業が導入している「役職定年」が待っている。役職定年となれば、多くの場合、部下も権限も持たない「一兵卒」として残りの会社人生を全うしなければならない。

     55歳で役職定年になったとして、定年退職まで5年。再雇用され契約社員などとして65歳まで働くとしても、残りはあと10年しかない。そして、役職定年後は賃金も下がり、モチベーションにも影響するだろう。

    いい仕事ができるのはこれから

     お荷物扱いされるうえ、先の見通しも厳しいとあって、最近、バブル入社組の元気がないように見える。しかし、30年近く同じ会社で仕事をしていれば、業務に対する知見や技術・ノウハウの蓄積は相当あるはずだ。

     そして、人間的に習熟しているのに加え、気力や体力だってまだまだ残っている。本当にいい仕事ができるのはこれからではないだろうか。

     残りの会社人生を惰性で過ごしてしまうのは、あまりにもったいない。知見や技術以外にも、日頃あまり意識していないかもしれないが、バブル入社組特有の「強み」があると筆者は考えている。それらを存分に生かして、残された会社人生を充実したものにしてほしいと切に願う。

    2018年03月09日 07時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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