文字サイズ
    経済

    SAKEブーム…海外で日本酒が人気って本当?

    酒シャーナリスト 葉石かおり
     世界的に日本食がブームと言われ、日本酒も海外で売り上げを伸ばしている。外国人カップルがワイングラスで日本酒を傾けるテレビCMなどもあり、オシャレなイメージでPRする動きもある。国内の消費が伸び悩む中で、「SAKE」は海外へ活路を見いだせるのか。日本酒の海外への普及活動に励む酒ジャーナリストの葉石かおりさんに解説してもらった。

    輸出量8年連続で過去最高

    • 画像はイメージ
      画像はイメージ

     2013年、「和食」が世界無形文化遺産に登録された。これを契機に、海外で日本酒人気が高まっている。

     17年の財務省貿易統計の「清酒の輸出数量・金額推移」を見ると、輸出数量は、2万3482キロ・リットルで前年比19%増、金額は186億7918万円で19.9%ほど上昇しており、8年連続で過去最高を更新している。

     「国別清酒輸出量」によると、輸出先トップは、アメリカの5780キロ・リットル。次いで、韓国(4797.5キロ・リットル)、中国(3341.3キロ・リットル)、台湾(1985.2キロ・リットル)、香港(1806.8キロ・リットル)のアジア各地が続く。中国は、前年より74.9%の増加と目を見張る伸び率だ。

     国・地域別の輸出量データを見て意外だったのが、上位10国・地域の中にランクインしたのは、ヨーロッパではイギリスだけだったこと。日本酒と同じ醸造酒であるワインを楽しむヨーロッパでは、もっと日本酒が輸出されていると思い込んでいたからだ。特に、15年にミラノ国際博覧会が開催された「食の都」イタリアがランクインされていなかったことに正直驚いた。

     実際、イタリアでのリアルな日本酒事情はどうなのだろう。今後、日本酒がヨーロッパで飲まれるためには、具体的にどういったことが必要になるのだろうか? 

     今年2月、イタリアのミラノとローマで、日本語、イタリア語の2か国語で「SAKE EXPERT資格認定セミナー」を行った。現地で日本酒を販売する方々や、イタリア人シェフらキーマンに話を聞いた。

    2018年03月25日 08時58分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP
    ハウステンボス旅行など当たる!夏休み特集