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    スポーツ

    背番号「99」松坂大輔は輝きを取り戻せるのか

    読売新聞中部支社編集センター 田上幸広
     ソフトバンクから中日に移籍した松坂大輔(37)に注目が集まっている。大リーグから日本球界に復帰した2015年からの3年間は右肩の不調などに苦しんできたが、新天地での復活を目指す。横浜高校時代から「平成の怪物」と呼ばれ、06、09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では2大会連続で最優秀選手(MVP)に輝くなど実績十分の右腕は、かつての輝きを取り戻せるだろうか――。中日入団からオープン戦までを振り返り、今季を展望する。

    過去3年間の登板は1度だけ

    • 中日の入団テストに合格し、記者の質問に答える松坂(2018年1月23日、中根新太郎撮影)
      中日の入団テストに合格し、記者の質問に答える松坂(2018年1月23日、中根新太郎撮影)

     中日が松坂の獲得を検討していることが判明した時、果たして戦力となり得るのだろうかと疑問に感じた。昨年12月の時点では、そう感じたとしても不自然なことではないと思うし、同様の論評を多く目にした。

     2015年からのソフトバンクでの3年間、松坂は右肩の不調などを訴え、わずか1試合に登板しただけにとどまった。その1試合となる16年10月2日の楽天戦も、八回から登板して1回5失点と打ち込まれている。昨季5位と低迷し、投手陣の立て直しが急務の中日に必要なのは、計算できる新戦力だ。そう考えると、松坂の現状は、あまりにも未知数に思えた。

     印象が少し変わったのは、今年1月23日に行われた入団テスト後の記者会見だ。

     中日で現役を続けることに対して様々な意見があることが、耳に届いていたのだろう。松坂は「周りにどう見られようが、何を言われようが」と前置きした上で、こう語った。

     「自分でまだ『やりきった、悔いのない野球人生だった』とは思えないので、そう思えるようになるまでは、自分を信じて前に進んでいきたい」

     テストは非公開で行われたので、報道陣はその時の松坂の投球を見ていない。だが、その言葉に込められた力をひしひしと感じた。肩の状態はともかく、心の火は消えていないことが伝わってきた。

    2018年03月28日 07時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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