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    生活

    不眠に胃潰瘍…「ペットロス」とどう向き合うか?

    ペットジャーナリスト 阪根 美果
     「おひとりさま」の増加や住宅事情の変化などで、ペットを「家族の一員」として迎える時代になった。一方で、ペットを失った時、悲しみから立ち直れず、体調を崩してしまうなどの「ペットロス」に陥る人も増えてきた。猫のブリーダーでもあるペットジャーナリストの阪根美果さんに、ペットの死とどう向き合うべきかについて解説してもらった。

    完全回避は難しい「ペットロス」

    • 写真はイメージです
      写真はイメージです

     かつて、「番犬」などとして庭先で飼われていた大型犬も、家の中で過ごすのが一般化したように、ペットは今や「家族の一員」のコンパニオンアニマル(伴侶動物)として、飼い主と近い距離で、深い関係を築くようになりました。

     一方、それゆえに、ペットが死を迎えた時、深い悲しみの感情に襲われる「ペットロス」に陥る飼い主も目立つようになりました。 

     近年、獣医学の進歩により、ペットの寿命も延びており、より多くの時間をペットと過ごすようになったことも影響しているようです。

     東京農業大の太田光明教授(動物介在療法学)も「ペットの死に直面した時、多かれ少なかれ(飼い主は)ペットロスになります。今まで多くの学者がペットロスの研究を手掛けていますが、やはり完全に回避することは難しいようです」と言います。

     一般社団法人ペットフード協会が実施した2017年の「全国犬猫飼育実態調査」では、犬の飼育数は892万匹、猫は952万6千匹(いずれも推計)でした。ペットロスの度合いには個人差があるものの、家族で1匹を可愛(かわい)がっているケースも考えれば、これらの数以上にペットロスに直面する飼い主がいるということになります。ペットロスは深刻な場合、心や体に異変が生じ、日常生活に支障をきたすこともあります。

     日本医師会は、05年に広報紙「日医ニュース 健康ぷらざ」(No.201)で、すでにペットロスがメンタルヘルスの重大な問題になっていると指摘しました。10年以上前からペットロスの深刻さが認識されていたことがわかります。

     いつか必ず訪れるペットの死に、飼い主はどう向き合うべきなのでしょうか。

    2018年03月30日 07時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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