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    スポーツ

    地方大学「冬の時代」…野球部のあり方と未来は?

    読売新聞編集委員 三宅宏
     大学野球の勢力図が、少しずつではあるが変わりつつある。かつては、東京六大学、東都といった都市型のリーグが圧倒的に強く、多くのプロ選手も輩出してきたのだが、近年では、いわゆる地方大学からプロ入りする選手も少なくない。一方で、地方の大学は、少子化の影響を受けて、大学自体が存続の岐路に立たされているケースもある。現在開催中の全日本大学野球選手権に出場している地方大学野球部の現状を追った。(記録は2018年6月13日現在)

    首位・西武を支える富士大OB3人衆

    • パ・リーグでホームランダービーのトップを走る山川は富士大出身(2018年5月29日、野本裕人撮影)
      パ・リーグでホームランダービーのトップを走る山川は富士大出身(2018年5月29日、野本裕人撮影)

     パ・リーグの本塁打王争いで、西武の山川穂高が18本でトップを走っている。投手部門に目を転じれば、同じく西武の多和田真三郎が7勝でハーラーダービーの2位につけている。

     2人には、沖縄・中部商から、岩手県花巻市にキャンパスがある富士大に進学したという共通項がある。西武では野手の外崎修汰も富士大出身で、3人がそろって活躍することも珍しくない。パ・リーグ首位を走る西武の屋台骨の一角を富士大OBが担っている、と言ってもいいだろう。このほか、阪神・小野泰己、広島・中村恭平の両投手も富士大出身だ。

     大学からプロ入りするには、東京六大学や東都といった都市型のリーグを経由するのが、よくあるパターンだった。

     しかし、西武の3人衆を見ても分かるように、近年は状況が変わりつつある。

     なぜか。

     「地方という呼び方の是非は別にして、そうしたリーグでは施設、環境を含めて野球がやりやすい状況が整っている野球部がある。『六大学や東都で埋もれるよりは』と、そういうチームに望んで入って、プロへの道を開いた選手が出てきた、ということ」

     慶大の大久保秀昭監督は、そう感じている。

     地方の大学は昔より確実に強くなっている。都市型の名門校にとっては全国大会で勝ちにくくなっていることは確かだが、大久保監督は「全体のレベルが上がることはいいこと」とも捉えている。

    2018年06月14日 10時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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