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インド初の本格ワイン「スラ・ヴィンヤーズ」

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「インド市場は可能性がある」とサマント氏
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基本的にスクリューキャップ

 インドで初めて本格的なワイン造りに乗り出した「スラ・ヴィンヤーズ」のラジーブ・サマント氏が、プロモーションのために来日した。

 ワイナリーはインド2番目の都市ムンバイ(ボンベイ)の180キロ北東のナシクにある。海抜610メートルの高地で、暑すぎず、日中の寒暖差もあるという。サマント氏は米国のスタンフォード大卒業後、シリコン・バレーのIT企業「オラクル」で働いていたが、故郷に戻り、1997年に父親の所有していた土地でブドウ栽培を始めた。自社畑は25%で、残りは契約栽培。

 カリフォルニア・ソノマで活躍するケリー・ダムスキーをコンサルタントに迎えて、有機たい肥(コンポスト)や水のリサイクル、太陽エネルギーの利用など環境に配慮した農業を進めている。手始めにフランス・ロワール地方から取り寄せたソーヴィニョン・ブランとシュナン・ブランの苗木を植え、ジンファンデル、シラーズなど赤ワインに拡大した。

 サマント氏が最も可能性を感じている品種は、ソーヴィニヨン・ブランとシラーズ。その「ソーヴィニヨン・ブラン 2006」(参考価格2120円)は、温暖な気候とは思えない適度な酸と青リンゴ風味があり、甲州を思わせるさわやかな味わい。「シラーズ 2006」(同1980円)はオークチップを使用した果実味優先のスタイル。最上級の「ディンドリ・リザーブ・シラーズ 2006」(同3520円)は10か月間、樽で熟成させ、より重厚さが目立つ。オーストラリアのテラロッサに似た重い土壌だという。

 このほか、半甘口の「シュナン・ブラン」(同1740円)や早飲みの「レッド・ジンファンデル」(同1980円)などがある。ワイン単体としては、品質向上の余地があるが、コスト・パフォーマンスは高く、スパイシーなインド料理との相性は良い。

 サマント氏は「ガールフレンドと一緒にナパヴァレーを訪れたのがワインとの出会いだが、ワイン造りを始めてからワインのことを本格的に学んでいる。インドはワイン造りの最後のフロンティア。我々の後にフォロワーが続き、政府もワイン造りを奨励している。昔は2年間かかったワイナリーの免許が、現在は1か月でとれる」

 現在はカベルネ・ソーヴィニヨン、グルナッシュなどのローヌ品種を植え付けて、畑の面積を増やしている。生産量も2000ケースから18万ケースに増やす予定。「インドのワイン消費量は1人当たり8ミリリットルだが、IT産業の隆盛もあり、ライフスタイルが急激に変化している。38のワイナリーがあり、将来は大きなワイン市場となる力がある。我々のワインはパリのワイン店『ラ・ヴィーニャ』や星付きレストラン、サンフランシスコのレストラン『ルビコン』でも採用され、イタリアにも輸出している。量の拡大と共に、品質を向上させていく」

 問い合わせは出水商事(電話 03・3964・2272)。

2007年6月12日  読売新聞)
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