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日本の和食は高水準…グラン・ジュリー・ヨーロピアン

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「水谷のシェフは神だ」とモース氏
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元3つ星シェフやシャトー・オーナーも含む来日したGJEのメンバー

 ヨーロッパの立場からワインの専門家がワインや美食の評価をウェブサイトで発表する非営利団体「グラン・ジュリー・ヨーロピアン」(GJE)のメンバーが来日し、ミシュラン東京で星のついたレストランを食べ歩いて、評価の正当性をチェックした。

 GJEは、ルクセンブルグにベースを置くワインコレクターのフランソワ・モース氏が1996年に設立した。米国の評論家ロバート・パーカーJr氏の評価が市場を支配している現状に異議を唱え、ヨーロッパの専門家を集めた。毎年、少なくとも6回のテイスティングをヨーロッパ各地で開き、多彩な意見を集約したワイン評価をウェブで発表している。

 GJEのメンバーはヨーロッパ中心。世界最優秀ソムリエのオリヴィエ・プシエ氏(仏)、アンドレア・ラルソン氏(スウェーデン)、フランスのコンサルタント、ステンファン・ドゥルノンクール氏、イタリアの生産者ルチアーノ・サンドローネ氏、イギリスの評論家アンソニー・ハンソン氏ら各国のワイン・食を代表する計45人が参加している。

 また、米国やアジアにもでかけ、レストランも評価している。来日の目的は、世界で最も多くのミシュランの星を獲得した都市である東京の美食の状況を確かめること。ジャーナリストやイタリアの「エスプレッソ」ガイド編集者、ボルドーのシャトー・オーナーを含む10数人で来日し、約1週間で16レストランを食べ歩いた。

 モース会長はとりわけ、3つ星の寿司屋「水谷」と和食「小十」に鮮烈な印象を受けたという。

 「『水谷』は入口を示す看板もなく、近くで聞いてもだれも知らず、地下のカーヴのような場所にあった。しかし、正確な調理と手を使った技は信じがたい。エモーショナルな料理だった。シェフは本物のカリスマ。私が『あなたはモーツァルト』と話したら、『自分はベートべーンだ』と言い返してきた(笑)。『小十』も素晴らしかった」と最大級の賛辞を送った。

 メンバーの日常食であるフランス・イタリア料理の水準の高さも印象に残ったという。モース氏の評価では、「ジョエル・ロブション」「トロワグロ」「ピエール・ガニェール」「カンテサンス」「サンパウ」「リストランテ ASO」は文句なしに3つ星に値した。

 「『ASO』の魚料理は素晴らしい。シェフは真のクリエイター。4つ星の価値がある。価格は安く、本当のバーゲンだ。東京のフレンチは全体的に、ワインの品ぞろえも充実しており、価格は安い。ソムリエのサービスやグラスも素晴らしい」

 ただ、日本固有のサービスには違和感もあったという。

 「電話がつながらず、直接、店まで出かけて予約するケースもあった。電子メールでどこからでも予約できるべき。英語を話せるスタッフがいない店もあった。ミシュランの評価が皿の上だけに限るという風に変化してきたことを改めて認識した。ただ、雰囲気は素晴らしいが、料理は3つ星に値しない和食店もあった。星を失ったときの混乱についても、備えておくべきだ」

 GJEは今回の来日の詳しいレポートを秋までにサイトにアップする予定。URLは、http://www.grandjuryeuropeen.com/index.php

2008年4月18日  読売新聞)
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