ミシュラン東京・横浜・湘南2012、藤沢から3つ星和食湘南までカバー範囲を拡大した「ミシュランガイド東京・横浜・湘南 2012」の内容が、29日、発表された。新たに3つ星を獲得した3軒はいずれも日本料理で、初登場の「鮨 よしたけ」(東京・銀座)、2つ星から昇格の「龍吟」(東京・六本木)、藤沢市の初登場「幸庵」だった。そば、韓国料理などが目立ち、初期のフレンチ偏重から、普通の日本人にも親しみやすい内容へのシフトが目立つ。 2012年度版は、湘南エリアに調査を拡大。前年度版の鎌倉に加え、横須賀市、葉山町、逗子市、藤沢市、茅ヶ崎市、平塚市、大磯町、小田原市、湯河原町が加わった。ガイドによると、「幸庵」は昼のコースが5800円から、夜のコースが8600円からの日本料理店。鎌倉の日本料理「円」と懐石料理旅館の「石葉」(湯河原町)が2つ星を獲得した。横浜エリアでは日本料理の「菅井」(中区)が2つ星に昇格した。 東京エリアの3つ星は16軒。フレンチの「カンテサンス」と「ジョエル・ロブション」以外はすべて、日本料理、寿司、ふぐ、天ぷらが占めた。ガイド全体を見ても、3割が日本料理で、焼き鳥、うなぎ、そば、とんかつなどを含めると和食が7割になる。 5年間にわたり3つ星を守るカンテサンスの岸田周三シェフは「フレンチの人間なので、この時期になると星は気になる。観光客の多いパリは、スペシャリテを重視するが、東京はリピーターが多いので、メニューの更新に気を使う。常にアップデートしなければならないが、しょうゆや味噌は使わず、フレンチにこだわりたい」と語った。 東京エリアの2つ星では、5軒が初登場し、4軒が昇格した。昨年、2つ星を失ったフレンチ「エディション・コウジ・シモムラ」が復活。「カーエム」(銀座)が初登場2つ星、日本人シェフを迎えた「ベージュ アラン・デュカス」(銀座)も昇格した。3つ星「小十」の奥田透氏が銀座に進出した「銀座 奥田」も初登場2つ星で、奥田氏は5つの星を有する料理人となった。 今回目立つのは韓国料理。韓食財団が7月に「東京韓国レストランガイド 2011」を発刊して注目される中で、「モランボン」(渋谷)が初登場2つ星を獲得し、1つ星にも「千の花」(台場)、「松の実」(神楽坂)が入った。 モランボンのジョン・ピョンヨリ社長は「焼き肉だけでなく、宮廷料理をコースで供する点が評価されたのでは。韓国料理は、野菜と発酵食品を多用し、ヘルシー」と語った。 イタリアンでは、現地の名門で修業した「アンティーカ・トラットリーア・ノスタルジーカ」(中目黒)と「ラッセ」(目黒)、イタリア人シェフを擁する「ブルガリ イル・リストランテ」(銀座)が新たに1つ星をとり、東京のイタリアンの水準の高さを示した。また、「コートドール」「北島亭」という老舗のフレンチがようやく1つ星に輝いたが、店内写真は掲載されていない。 今回のガイドで3つ星は17軒、2つ星は57軒、1つ星が219軒。日本ミシュランタイヤのベルナール・デルマス社長は「5000円以下で食事できるお店を表すコインマークは40%以上についている。5年がたち、京都・大阪・神戸・奈良版を合わせると、計7つのエリアをカバーする2冊のガイドブックに成長した」とあいさつした。 ガイドブックの価格は2520円。 写真特集はこちら ガイドの1つ星店は次の通り。(表記はガイドのまま、Nは新たに加わった店)
(2011年11月29日 読売新聞)
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