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新鮮エビ丸ごと堪能

 東京・中央区のバル「トルトゥガ」の看板にはかわいらしいエビが描かれている。店主である双木(なみき)敬一郎さんの実家は、築地の海老(えび)問屋「亀福」だと知って合点が行った。そのことから、「亀」を表すスペイン語を店名としたという。

 双木さんの考えるおいしいエビとはどんなものか、尋ねてみると「ぷりぷりしていないエビです」との返事が意外だった。どちらかといえばカニに近い食感を得られ、甘みのあるものがいいのだそうだ。

 ワインのお供に文句なしの「エビのアヒージョ」(パン付き、1200円)には、小さめのクルマエビを使っている。九州でとれたそのエビを、にんにくオイルで5分ほど煮た、熱々の一皿である。

 「ミソもおいしい新鮮なエビなので、頭まで丸ごと食べてもらえれば」と、双木さんは言う。たしかに頭はさくさくとしていて、口中になんの抵抗も感じさせることはない。そして甘い。5匹をたちまち食べてしまう。しかしまだ、エビの浸った油をパンにたっぷりしみこませて、それをつまむ楽しみも残っているのだった。(文筆家 木村衣有子)

 ◇トルトゥガ

 (電)03・3551・3444

 東京都中央区新川2の2の4

2012年2月4日  読売新聞)
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