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料理教室&Bistrot RIANT 川名克典さん

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軽快なトークで説明する川名さん(左)。教室の参加者は毎回4―8人程度で、アットホームな雰囲気だ=吉岡毅撮影

 ◇かわな よしのりさん 

 ◆豆を煮込んで ぜいたくな味

 東京・中目黒の住宅街にある小さな一軒家。1階をレストランに、2階を料理教室にして、8年半前にオープンした。玄関前のプランターには自家製のハーブ。知人の家に招かれたようなくつろいだ雰囲気の中で、オーナーシェフの川名さん(45)の説明が始まった。

 「今日はガルバンソという豆を使います。豆をもどすのが面倒だなと思うかもしれませんが、寝る前にざっと水に浸して冷蔵庫に入れるだけ。5秒ですみます」。小気味よいテンポと簡潔な説明に、参加者がひきこまれていく。

 川名さんが料理の道に入ったのは23歳。その前は美大の建築科に通う学生だった。独創的な器や料理で知られる芸術家北大路(きたおおじ)魯山人(ろさんじん)にあこがれ、知人の紹介で、後に料理の鉄人で知られる道場六三郎さんの下で働いた。

 その後、料理の盛りつけの美しさに引かれて、フレンチに。渡仏し、本場で3年半修業して32歳で帰国。料理教室の講師で資金をため、この店を開いた。

 「僕の味の基本は、子どものころに祖母が作ってくれた、だしのうまみがきいた和食。フランス料理のテクニックだけではなく、日本人の舌に合い、家庭で楽しめる料理の味を伝えたいのです」

 この日のメニューは「ガルバンソとエビのプチ・ラグー(軽い煮込み)」「牛ランプ肉のエマンセ(薄切り)」「メロンのジュレ、ポルト酒風味」の3品。ガルバンソの煮汁が多すぎた場合には、豆を取り出し、煮汁だけを煮詰めて戻す――。「失敗?」と思った時の対処法まで教えてくれる点が親切だ。

 メニューは月替わり。「構えず、ささやかな材料で料理を身近に感じてもらう」ため、「15分で説明できるように簡単に作れるレシピ」にしている。

 プチ・ラグーを口に運ぶと、豆の甘み、ベーコンのうまみに、ほのかなニンニクの香りが加わり、シンプルな手順からは想像できないほど、ぜいたくな味がした。「ここでの15分には、20年分の経験がプラスされているんです」と川名さん。

 1通り料理の手順を習った後は、ソムリエール飯坂(いいさか)由紀さんのワイン講座。ワイングラス片手に、産地や製造法などを聞いている間に、川名さんが参加者全員分の料理を仕上げ、最後には一緒にテーブルを囲む。店名のRIANTとは、フランス語で「にこにこする」という意味。おいしい料理にワインと、弾む会話で、店名通りにみんなの顔がほころんでいった。(大森 亜紀)

 次回は「ニンニク料理」です。

 料理教室&Bistrot RIANT―りあん― 〒153・0061 東京都目黒区中目黒1の1の56 電話03・5704・4492。料理教室は、水、木、土、日曜が正午―午後2時、第2・第3火曜が午後6時45分―9時。半年6回分5万円。詳しくはホームページ(http://homepage2.nifty.com/riant/)。ビストロは午後6時開店、ラストオーダーは午後9時半。月曜定休。

レシピへ ガルバンソとエビのプチ・ラグー
2004年7月15日  読売新聞)
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