パリッとサクッとそば粉のクレープ ガレットフランス・ブルターニュ地方の郷土料理「ガレット」を扱う専門店が増えてきた。ガレットはそば粉で作るクレープで、野菜や卵、ハムなどとの相性もいい。具材の組み合わせの妙とパリッと焼き上げた生地の香ばしさが食欲をそそる。(板東玲子) ガレットを気軽に食べられるレストランとして昨年11月に開店したのは、東京・渋谷の「ガレットリア」だ。フランスの片田舎にある民宿を模した店内では、7〜8種類のガレットを扱う。中でもお薦めなのが、「パルマ産プロシュートとグリエールチーズのサラダ仕立てのガレット」(1300円)だ。 生地の縁を立つようにして焼き上げ、ガレットを皿状に成形するのが独特。グリエールチーズを散らして溶けたところに、クレソンやシュンギク、ミツバなど、約10種類の葉野菜と、パルマ産の生ハムをこんもりと盛る。 立体感のあるガレットは春らしい色彩。口に運ぶと、ガレットのサクッとした食感と野菜の歯ごたえが混じり合い、美味だ。 「これならサラダ感覚で野菜をたっぷり食べられますよ」と同店。そば粉は北海道の契約農家から取り寄せるなど、食材へのこだわりは強い。店で手作りしている総菜をガレットに載せる、新しい食べ方も提案しているという。 東京・赤坂に先月オープンしたのは「ブレッツカフェ・クレープリー赤坂Bizタワー店」。こちらでは約30種類のガレットがメニューを飾っている。中でも具だくさんで、食べ応えがあるのは「プロヴァンサル」(1680円)だ。 半熟卵やトマト、アンチョビーのほか、リンゴの発泡酒「シードル」で煮込んだ薄切りのタマネギなど、7種類の具がたっぷりと載っている。 ガレットは、そば粉と岩塩を水で溶いた生地を使用。円形の鉄板でキツネ色になるまで焼く。中央に手際よく具を載せたら縁を折り込み、約20センチ角の正方形に仕上げるのが同店流だ。 食べてみると、アンチョビーやチーズのほどよい塩っ気が、パリッとした生地によく合う。卵を崩してからめたり、タマネギの甘みを味わったりと、一口ごとに違う味や食感を楽しめるのもうれしい。 「健康志向を背景に、ガレットの人気は高まっているようです。もっちりとしたクレープとは異なる、ガレットならではの味わいを楽しんでみて」と同店では話している。 (2008年4月24日 読売新聞)
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