遺伝子組み換え食品 新種続々サケ、ブタ…現状知って遺伝子組み換え食品の安全性を評価する国際指針づくりを話し合う国際会議が19日から千葉市で開かれる。「遺伝子組み換え動物」など開発が進む新たな組み換え食品を考える機会にしたいと市民グループが企画を予定している。 この会議は、安全性や表示など食品にかかわる国際規格を定めるコーデックス委員会(事務局・ローマ)の「バイオテクノロジー応用食品特別部会」。2000〜03年に日本で開かれ、主に「遺伝子組み換え植物」の安全性評価指針を決めた。 再び、特別部会が開催されるのは、「組み換え食品の研究対象が広がっているため」と、市民団体「食品と暮らしの安全基金」(東京)の熊沢夏子さんはいう。 例えば、遺伝子組み換え動物の開発。特定の除草剤をかけても枯れない大豆や害虫に強いトウモロコシなど、いま市場に流通している組み換え食品は植物だけ。しかし、アメリカで成長ホルモン遺伝子を組み込んだサケの研究が進んでいるほか、近畿大などの研究グループが2002年、ホウレンソウの遺伝子を組み込み、体に良いとされる不飽和脂肪酸が普通のブタより20%多く含まれるブタ「ヘルシーピッグ」を誕生させた。 組み換え植物の開発でも、違う性質を持つ組み換え植物をかけ合わせたものが登場しており、厚生労働省は「今後、このタイプの食品が増えることが予想されるため、国際基準を作ることを提案した」という。ほかにも、「高オレイン酸大豆」「鉄分増量レタス」など、栄養成分を強化した組み換え植物の安全性評価の指針や、国内で承認されていない組み換え食品がわずかに混入した場合、何%まで認めるかについてのルール作りなども、議題に挙がっている。今年の会期は23日までで、日本が議長国となり、約50か国が参加する。08年まで毎年会議を開く。 熊沢さんは、「日本では、組み換え食品の表示基準ができた後、一般の関心が薄れているが、商品化が間近なものもあり、組み換え食品の開発について多くの人に知ってほしい」と話す。「安全基金」(http://tabemono.info/)は、会議の様子をインターネットラジオで生中継、消費者が意見交換するためのブログ(簡易ホームページ)も設けている。 市民団体「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」も22日午後1時から、国内外の会議出席者を招き、東京・飯田橋のセントラルプラザで報告集会を開く。資料代1000円。申し込み不要。問い合わせは事務局(03・5155・4756)へ。 (2005年9月18日 読売新聞)
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