昭和の味、次々復刻…カレー、カップラーメン、さば缶詰若者にはデザイン魅力昭和時代の食品が人気を呼んでいる。カレーやカップめんなどの復刻版が次々と発売され、息の長い商品を紹介した本もベストセラーになっている。 団塊の世代には懐かしく、若い世代には新鮮さが魅力のようだ。29日は「昭和の日」。家族で楽しんでみてはいかが。 ハウス食品は今月、「即席ハウスカレー〈復刻版〉」を発売した。1949年(昭和24年)から75年(同50年)まで、累計150億円を売り上げたカレーを再現した。固形ではなく粒状で、ターメリックそのものの明るい黄色が特徴だ。 「当時のカレーはさらっとしていて、味もすっきり。現在は色の濃い、とろりと煮込んだ感じのカレーが好まれます」と同社マーケティング本部販売企画マネージャーの宮戸洋之さん。「黄色くてさらっとした昔のカレーが食べたい」という根強い声を受け、発売に踏み切ったという。 サンヨー食品は、75年(同50年)の「サッポロ一番カップスター」を復刻した。昨年10月に出した期間限定品が好評だったため、4月から「しょうゆ味」などを当時のデザイン、味に戻した。特徴だった凹凸のある「ギザギザカップ」も印刷で表現した。「当時を知る人には懐かしく、若い人にはシンプルなデザインが好印象のようです」と同社広報宣伝部。 日本水産も、「昔なつかしい缶詰」シリーズを発売した。「さば味付」「さんま蒲(かば)焼」など4商品。しょうゆ、砂糖、寒天で、「昭和30年代の製法を再現した」という。缶詰の消費が拡大した時期にあたり、団塊の世代にとっては育ち盛りの味とも言える。 ロッテのチョコレート「ガーナ〈オールドファッション〉」は、今の母親世代が青春を過ごした82年(同57年)当時のミルキーな味わいとデザインを再現。同社は、「母の日」のプレゼントとしても提案している。 復刻ではなく、昔のままの味が今も続くロングセラーもある。そうした商品を紹介する文庫本「まだある。」シリーズ(大空出版)は5冊で12万部のベストセラー。先月には6冊目の「おやつ編」も発売された。小さな丸いチョコレートを銀紙で包んだ「クリームチョコレート」や、おやつの定番「スイスロール」などが並ぶ。 著者の初見健一さん(39)は「今は商品が入れ替わるサイクルが非常に早く、すぐにコンビニの棚から消えていく。その中で、記憶に残る商品には安心感がある。若い世代がひかれるのは、デザインの面白さ。昔は子どもが喜ぶデザインが好まれたようで、今の商品にはないかわいらしさがある」と、人気を分析する。 (2007年4月28日 読売新聞)
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