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熱帯フルーツ 輸入急増…マンゴー、パパイアなど

女性に人気 売上高2けた増も

 独特の甘みがあるマンゴー、パパイアなど熱帯フルーツの輸入が急増している。若い女性らを中心に人気が高まっていることが背景にある。

 生産国が日本に輸出するには、害虫の処理技術が十分であることが条件だが、日本の商社が生産国の技術支援にも乗り出し始めた。今後、熱帯フルーツがさらに身近なものになりそうだ。(経済部 向野晋)

 日本が輸入している熱帯フルーツのうち、特に人気が高いのがマンゴーだ。

 2006年の輸入量は1万2383トン、輸入額は約49億円と、いずれも最高を更新。輸入額は前年と比べ約10%伸びた。財務省の貿易統計によると、今年1〜5月の輸入額も約24億円と前年同期より7%増えた。

 このほか、パパイアの06年の輸入額も約12億円と、前年より4・8%伸びた。ドリアンも06年の輸入額が前年より9%増えた。熱帯フルーツはちょっとした「ブーム」となっている。海外旅行で味に魅了された若い女性などが火をつけたが、「最近は世代や性別に関係なく人気がある」(新宿高野本店フルーツギフトフロアの加藤順子副長)という。日本の果物とは違う新しい味覚が受けているようだ。

 大手スーパーでも熱帯フルーツの取り扱いが増えている。マンゴーはメキシコ産で1個400〜500円程度、フィリピン産は200円前後と価格も手ごろだ。イオンでは、全国約350店の7月の熱帯フルーツの売上高が、マンゴーを中心に中旬時点で前年同期より15%増加。東急ストアも、熱帯フルーツの7月の売上高が全国100店舗で前年同月より14%増えている。

 加工品の伸びも、輸入増に一役買っている。民間の調査機関、富士経済によると、マンゴーを使った「マンゴープリン」の06年の市場規模は、03年に比べて4・1%増の25億円だった。

 日本への輸出国が増えていることも大きい。昨年6月には、世界最大のマンゴー生産国であるインドから日本への輸出が解禁された。06年のインド産の輸入量は9トンだったが、今年は5月までで約6倍の52トンに膨らんだ。

 日本への熱帯フルーツの輸出を目指す動きは、ほかにも活発だ。

 マンゴーは、フィリピン、メキシコ、タイ、台湾などが日本への輸出を認められている。追随しようと、輸出の解禁を求めている国はマレーシアやカンボジア、追加品種の解禁を求めているブラジルも含め12か国にのぼる。パパイアではマレーシアが、マンゴスチンではマレーシアとフィリピンが、それぞれ解禁を要請している。

 ただ、熱帯フルーツを日本に輸出する国・地域は、農水省に要請し、害虫の処理技術が適切かどうかのチェックを受けなければならない。害虫を処理する技術が十分でなく、申請から輸出が認められるまでには長期間を要するケースが多い。マンゴーの場合でインドが10年、ブラジルも最初の品種は18年かかった。

 このため、日本の熱帯フルーツ人気に着目した商社が技術支援に乗り出しており、今後は期間の大幅な短縮も見込まれている。農水省も「早ければ申請から2、3年のケースもありうる」(検疫対策室)と、早期解禁に前向きに応じる姿勢だ。

2007年8月14日  読売新聞)
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