名画の世界舌で楽しむ作品イメージした料理 描かれたメニュー再現海外の美術作品を集めた展覧会にちなんだレストランのメニューが、相次いで登場している。展示作品からイメージした創作料理、作品に描かれている伝統料理などだ。展覧会を舌でも楽しめるとあって人気を集めている。 「スタンプ夫人がその娘に贈った帆立(ほたて)貝と夏野菜のサラダ首飾り仕立て」「今朝獲(と)れた魚は“真珠の女”ベルト・ゴールドシュミットに捧(ささ)ぐ」――。東京都文京区の椿山荘内にあるフランス料理店「カメリア」では、絵画の作品のような料理名がずらりと並ぶ。 国立西洋美術館(東京・上野)で開催中の「コロー 光と追憶の変奏曲」展にちなみ、31日まで提供するメニューだ。料理長の村田真吾さんが、作品から受けた思いを料理に表現した。「美術作品を見ると料理の創作意欲がふくらんでくる。展覧会を鑑賞した後に食べてほしい」と村田さん。 このメニューはディナーのみ、8品コースで1万円(サービス料込み)。展覧会の半券を見せるとグラスワインの無料サービスも。 東京・東新橋のパークホテル東京内のフランス料理店「タテルヨシノ汐留」でも、コロー展の特別コース(5775円、サービス料別、3日前までに要予約)をランチで提供。メーンの「豚足のファルシィ フォアグラを添え」は、トリュフや細かく切った豚足などにパン粉を付けてグリルし、皿に立てた一品。木の葉に見立てたフォアグラを乗せている。コローの風景画に描かれる樹木をイメージできる。 展示作品に描かれている料理を再現する店もある。東京都武蔵野市のカフェロシアでは、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで17日まで開催中の「青春のロシア・アヴァンギャルド」展にちなんだ特別メニューを出す。展示中のニコ・ピロスマニの「祝宴」に描かれているグルジアの伝統料理を再現。ひな鳥のオーブン焼き「タバカ」(1200円)、グルジアのデザート「チュルチュヘラ」(450円)などだ。 また、神奈川県箱根町のポーラ美術館では、9月7日まで開催中の「シャガール 私の物語展」にちなみ、特別コース(2625円)を館内レストランで提供。色とりどりの食材やソースが盛られ、「色彩の魔術師」シャガールの作品を見ているかのようだ。 美術作品にちなむ料理を提供する試みは、美術館併設レストランに加え、関係する外国料理店などへ広がっている。楽しめる機会も増えそうだ。 (2008年8月10日 読売新聞)
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