シラスウナギ、宮崎県内不漁漁獲量、昨年同時期の6割ウナギの稚魚で、国内の河口などで採取されるシラスウナギの今シーズンの宮崎県内の漁獲量が、不漁だった昨年同時期の約6割にとどまっている。 全国的にも不漁が続いているが、原因は不明で、今夏のかば焼きなどの値上げが懸念されている。 県内のシラスウナギ漁は、宮崎市の大淀川や延岡市の北川など、約20河川の河口で毎年12月〜3月中旬に行われる。 県水産政策課によると、8日現在の漁獲量は186キロで、昨年同時期の307キロを大きく下回っている。2008年度の漁獲量は約1400キロだったが、09年度は約550キロに激減。10年度も約420キロと2年連続で低迷している。 暗闇で大潮となる新月の日には豊漁となることが多いが、今シーズンは好転の兆しを見せず、1キロ当たりの取引価格は昨年度の最高値となった約90万円の2倍以上の200万円超で推移している。 新富町で40年以上にわたって、ウナギの養殖業を営む中村宗生さん(76)は「これほどシラスが取れないのは初めて。ウナギは庶民も楽しめる味だったのに、このままでは超高級魚になってしまう」と話す。 県内の10年度の養殖ウナギの生産量は3415トンで、鹿児島、愛知に次いで全国3位。シラスウナギの不漁が続けば、養殖業者の経営に大きな打撃を与えるため、養鰻(ようまん)業界は危機感を募らせている。 水産庁によると、他の九州各県や四国などでも同様の不漁が続いているが、「明確な理由は分からない」という。同庁は15日にウナギの生態に詳しい研究者と意見交換し、対策を協議する。(尾谷謙一郎) (2012年2月14日 読売新聞)
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