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    全日本大学駅伝

    青学、逆転初V~学生三冠へ「全員で戦う」

    • トップでゴールする青学大の一色恭志=松田賢一撮影
      トップでゴールする青学大の一色恭志=松田賢一撮影

     陸上・全日本大学駅伝対校選手権(6日・熱田神宮―伊勢神宮、8区間106・8キロ)――青学大が初優勝を果たした。3区で早大に首位を奪われたが、最終8区の一色恭志いっしきただし(4年)が6キロ付近で逆転した。10月の出雲全日本大学選抜駅伝に続き、今季の大学駅伝2連勝。早大は56秒差の2位。山梨学院大が3位。6位の東洋大までが次回のシード権を獲得した。

     【総合成績】〈1〉青学大(下田、田村、吉永、安藤、小野田、森田、中村、一色)5時間15分15秒〈2〉早大5時間16分11秒〈3〉山梨学院大5時間16分50秒〈4〉駒大5時間17分41秒〈5〉中央学院大5時間19分36秒〈6〉東洋大5時間19分49秒〈7〉東海大〈8〉拓大〈9〉国学院大〈10〉帝京大

     【区間最高】▽1区(14..6キロ)服部弾馬(東洋大)43分34秒▽2区(13.2キロ)田村和希(青学大)38分7秒▽3区(9.5キロ)館沢亨次(東海大)27分15秒▽4区(14.0キロ)永山博基(早大)40分37秒▽5区(11.6キロ)小野田勇次(青学大)35分7秒▽6区(12.3キロ)森田歩希(青学大)35分39秒▽7区(11.9キロ)小町昌矢(日体大)34分54秒▽8区(19.7キロ)ドミニク・ニャイロ(山梨学院大)56分43秒

     青学大のアンカー、一色は集中力を限界まで研ぎ澄ました。トップの早大と49秒差の2位でたすきを受け、「何秒差でも追いつくのが僕の仕事」。腕時計もつけず鬼気迫る表情で飛ばし、6キロ付近で一気に抜き去った。

     原晋監督が「危険水域ぎりぎりだった」と振り返ったレース。4区で主将の安藤悠哉(4年)が不本意な走りで、早大に1分7秒のリードを奪われた。しかし、想定外の事態にも、後続が慌てず自分の走りに徹した。5区の小野田勇次、6区の森田歩希ほまれの2年生コンビで37秒差まで詰め、逆転劇をおぜん立てした。

     前回大会は主将の神野大地(現コニカミノルタ)がアンカーだった。しかし、切り札に頼るあまり、他の選手にわずかな緩みが生まれ、優勝を逃した。一色の力が抜きんでる今季、原監督は「補欠を含め、全員で戦う」と強調。森田は「10秒でも20秒でも詰めればいい。自分のできることに集中した」と胸を張った。

     エース頼みから脱却し、3連覇がかかる箱根駅伝に向けて隙がまた一つなくなったが、一色は「簡単に勝てない。油断せず、次に臨む」と表情を引き締めた。この日の胴上げは原監督、一色、2区区間賞の田村和希(3年)を3回ずつ。史上4校目の学生駅伝3冠を狙う決意の表れとみた。(平野和彦)

    早大2位 箱根へ弾み

     「3位以内」を目標に掲げていた早大が2位に入った。主将の平和真ら、力のある4年生3人を1~3区に並べ、3区でトップに立つと、後続の下級生も好走。アンカー勝負で敗れたものの、優勝候補筆頭の青学大を十分に脅かした。「自分たちの力を出せば、勝負できる」と相楽豊監督。出雲、箱根を含む学生3大駅伝では、2012年度以来となる「3位以内」に食い込み、箱根駅伝へ弾みをつけた。

    2016年11月07日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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