<速報> 横綱稀勢の里、休場を届け出
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    ドトラチョラ(ラムの内臓炒め) ◎ダラハン(札幌市中央区)

    モンゴルの塩で素朴に

    • 独特の旨味が病みつきになる「ドトラチョラ」(手前)。奥はモンゴル風の肉まん「ボーズ」
      独特の旨味が病みつきになる「ドトラチョラ」(手前)。奥はモンゴル風の肉まん「ボーズ」

     全国でも数少ないモンゴル料理店。その一つ「ダラハン」は、札幌市内の事務所ビル1階にある。鉄筋コンクリートのビルでは市内最古と言われるこの建物。入り口で靴を脱ぎ、店内へ足を踏み入れると、そこにはモンゴル伝統のゲル(移動式住居)が広がる――。

     モンゴル生まれのオーナー店主・サランさん(31)は、2007年に留学のため来日。福岡のデザイン専門学校に通っていた時に、モンゴル料理店でアルバイトをした経験を持つ。卒業後はアパレル系の会社に入社するが、料理をするのが根っから好きなことから、一昨年の9月に独立して札幌で開店した。

     その決め手は、「高さ3メートル近くあるゲルを収容できる古いビルが見つかったことと、北海道に羊肉文化が根づいていたことです」とサランさん。ゲルの素材はモンゴルから輸入し、すべて一人で組み立てた。壁一面に華やかなモンゴルの衣装が飾られ、座卓の模様も独自でユニーク。日本の座敷のように卓を囲んで座るシステムだが、これがなんともくつろげる。

     モンゴル料理といえば、主役は羊肉。骨付きラムを塩でしたチャンサンマハや、石焼きしたホルゴグなどが有名だが、この店のおススメはドトラチョラ(ラムの内臓いため)である。心臓や腎臓、タンなどを野菜と炒めたもので、味つけにはモンゴルの岩塩と赤トウガラシを少し使う。

     他の調味料は一切使わないシンプルな味つけだが、内臓ならではの滋味が複雑に混じり合い、絶妙なうまさを生み出している。一度食べたら病みつきになる味で、酒にも良く合う。また、ボーズ(モンゴル風ラム肉まん)やホーショラ(ラムの揚げギョーザ)、塩の旨味を生かした味つけがたまらない岩塩キュウリサラダなどもある。強めの酒であるウォッカと味わえば、気分はモンゴルの遊牧民といったところだ。

     サランさんは、ホーミー(のど歌)をたしなみ、多人数の宴会になると披露することも。モンゴルの衣装はどれも無料で試着でき、てっきり女性客が中心と予想した。しかし、サランさんによると「男女半々で、衣装を着ただけで宴会が盛り上がります」。

     異文化に触れながら、その土地の名物料理を味わえるとは、なんてゼイタクなのだろう。ちなみに店名のダラハンとは、モンゴルの地名で、「職人」という意味もあるとか。

     (文・和田由美 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区南1西13、三誠ビル1階 (電)011・215・0669

    【営業時間】 午後6時~午前0時。第1・第3月曜休。

    【主なメニュー】 ドトラチョラ780円、ホーショラ500円、ボーズ520円、チャンサンマハ1500円、ウォッカ520円、生ビール(プレミアムモルツ)500円

     ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2016年05月26日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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