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    花ズッキーニとズワイガニの天婦羅 ◎話食屋 ひろ志(札幌市中央区)

    旬を丸ごとカラッと

    • ナイフとフォークで味わう「花ズッキーニとズワイガニの天婦羅」
      ナイフとフォークで味わう「花ズッキーニとズワイガニの天婦羅」

     日本料理店でも居酒屋でもない。和食を軸に、独自のセンスでアレンジした絶妙な“くずし”で、リピーターの心をひきつけているのが、札幌・狸小路1丁目に構える「話食屋 ひろ志」だ。

     店主の田中洋志さん(38)は新冠町出身。高校を卒業後、札幌の寿司すし店を振りだしに、炉端焼きや創作和食店で腕を磨き、2014年、自分の名を冠した店を開いた。「和食の領域は跳び越えず、オリジナリティーを追求していきたい。正直なところ、『こんな料理、食べてみたい!』という僕自身の食欲が一番の原動力なんですけどね」とほほえむ田中さん。

     毎日変わる黒板メニューには、刺し身から揚げ物、煮物、炭火焼き、サラダなど20品ほどが並ぶ。なかでも、この時期のおすすめは、道産のズッキーニを丸ごとカラッと揚げた天ぷら。こんもり膨らんだ花の部分にナイフを入れると、湯気が立ちのぼり、ズワイガニの身とモッツァレラチーズがとろりと顔を出す。風味豊かなカレー塩をちょこんとつけて味わえば、ついついビールが進んでしまう。茎の部分も、アスパラガスにも似たすがすがしい甘みがあり、侮れないおいしさだ。

     定番の「マグロのトリュフ正油和しょうゆあえ」は、常連客に一番人気という看板メニュー。専門店から仕入れる生の本マグロを、白トリュフオイルとしょうゆの特製だれでさっと和えたシンプルな料理だが、しっとり濃厚な赤身に、白トリュフの芳醇ほうじゅんな香りが驚くほどマッチして、箸が止まらない。

     また、凍らせたイチジクとポークハムを合わせたデザートのようなサラダや、カツオだしをベースに豆乳を加え、あっさりまろやかに仕上げる「海水ウニのクリームパスタ」など、一見洋風の料理にも、田中さんの“和のひとひねり”がしっかりと利いている。

     「お酒は日本酒派。特に冷酒が好き」という田中さん。常連客も日本酒好きが多いというだけに、地酒のラインアップはなかなかの玄人好みだ。銘柄は随時入れ替わるので、一期一会の出合いも楽しみの一つ。

     どんな料理か想像しながら選び、運ばれて驚き、味わって、もう一度驚かせてくれる。そんな心躍る連鎖にひかれ、常連客は夜な夜な通ってしまうのだろう。

     (文・葛西麻衣子 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区南2西1 第三広和ビルイースト3階 (電)011・219・5703

    【営業時間】 午後6時~午前0時(金・土曜は午前3時まで)。火・水・木曜のみランチ営業(午前11時30分~午後3時)あり。ラストオーダーは各1時間前。日曜、第3月曜休

    【主なメニュー】 (本日のメニューより)花ズッキーニとズワイガニの天婦羅680円、マグロのトリュフ正油和え780円、イチヂクとポークハムのサラダ680円、「金目鯛をさっと煮ます。」880円、海水ウニのクリームパスタ1200円、地酒は1合700~1000円が目安(税別)

     ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2016年06月09日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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