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    ジェラート ◎ジェラテリア イタリアーナ ラ・ジョストラ(Gelateria Italiana La Giostra)/札幌市中央区

    幸せひろがる口溶け

    • ジェラートの種類はその日のお楽しみ。写真は、手前から「マンゴー」「ピスタッキオ」と、ホワイトチョコレート入りの「ピスタッキオ・ビアン
      ジェラートの種類はその日のお楽しみ。写真は、手前から「マンゴー」「ピスタッキオ」と、ホワイトチョコレート入りの「ピスタッキオ・ビアン

     懐かしさと新しさが気持ちよく混在する札幌・狸小路7丁目。「う月食堂」と「らーめんサッポロ赤星」の間に、小さなジェラート店「ジェラテリア イタリアーナ ラ・ジョストラ」がオープンした。

     「イタリアのリゾート地にあるジェラテリアをイメージしました」と、店主の時崎仙浩のりひろさん(36)。彩り豊かなジェラートが並ぶショーケース、BGMのラジオ、お菓子や飲みもの、照明器具に至るまで、現地仕様にこだわった店内には、イタリアの風が流れている。

     時崎さんとイタリアの関係は、バリスタとしてのキャリアから始まる。同じ狸小路7丁目に、4年前にはバール(軽食喫茶・酒場)を、2年前にはピッツェリア(ピザ専門店)をそれぞれ店開きした。

     バールでも自家製ジェラートを出していたが、「より質を高め、種類を楽しんでもらいたい」と、専門店を出すことを決意。これまでに身につけた技術を復習するためにイタリアの専門学校に短期留学し、さらに個人レッスンを受けるなど、「職人の考え」を改めて学んできたという。

     「原材料から見つめ直しました」と語る通り、時崎さんのジェラート作りは、素材の味をより引き出すことに注力する。ベースになる牛乳は、味わいと香りが良い函館産の低温殺菌牛乳を使用。果物であれば完熟の中でも、より状態の良いものを吟味し、生の果実以上にフレッシュで芳醇ほうじゅんな味に仕上げる。

     例えば、「ミモザ」はレモンとオレンジを使うが、あえて種を入れることで、鮮烈な柑橘かんきつの味わいにほのかな苦味、そしてわずかに交じる種の粒が、素材の印象をよりくっきりとさせる。

     「ピスタッキオ(ピスタチオ)」は、イタリアで最も愛されているフレーバーの一つ。生産地の異なるイタリア産のピスタチオをその時々で使い分ける。なめらかな口溶けとともに、豊かな風味にうっとりする。

     ジェラートは10種類用意しているが、おいしいうちに売り切るため、少量ずつ仕込むものが多く、内容は毎日のように入れ替わる。そして新作もどんどん登場。何があるかは、その日のお楽しみである。

     これからの道産果物の季節には、地物を使ったフレーバーを出す予定だという。

     遅い仕事帰りや食事の後にも立ち寄れるようにと、イタリアと同じく深夜までの営業。一日の終わりをジェラートで締めくくれば、小さな幸せがじんわりと広がる。

     (文・小西由稀 写真・赤塚愛実)

    【住 所】 札幌市中央区南3西7(狸小路7丁目内)(電)011・206・9877

    【営業時間】 午前11時~午前0時30分。10月までは無休(以降、火曜定休の予定)

    【主なメニュー】ジェラートはカップ、コーンともに1フレーバー370円、2フレーバー460円、3フレーバー540円。エスプレッソ300円

     ※プレミアムジェラートは1フレーバーにつき80円追加。持ち帰り用ボックスも用意。

     ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2016年06月16日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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