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    クラフトビール ◎ビアセラーサッポロ/Beer Cellar Sapporo(札幌市中央区)

    目移り必至 まず4杯

    • 1杯120ミリ・リットルのテイスティングセットと、燻製盛り合わせ。しっかりとした味わいのビールが多く、少量でも満足度が高い
      1杯120ミリ・リットルのテイスティングセットと、燻製盛り合わせ。しっかりとした味わいのビールが多く、少量でも満足度が高い

     あすから7月が始まる。最近は北海道らしい爽やかな青空の出番は少ないが、気分はビールである。

     昨年4月、札幌・中央区の電車通り沿いにオープンした「ビアセラーサッポロ」は、クラフトビールのボトルショップ。つまり、クラフトビール専門の酒屋だ。

     クラフトビールとは、小規模なビール醸造所で職人が手塩にかけてつくる、こだわりのビールを指す。ここ数年、札幌でもクラフトビールを飲める場所が増え、この酒屋で仕入れる飲食店も多い。

     その品ぞろえは、アメリカ・オレゴン州の直輸入品を主体に、国産を含め約150種類。なかでも充実しているのが、札幌の姉妹都市であるポートランド市のものだ。

     「ポートランドには60軒もの醸造所があり、種類が豊富。市民が地元のクラフトビールを楽しんで応援する世界的なビール都市です」と、店長の森岡祐樹さん(27)は説明する。州内やその近郊の材料を使ったビールが多いのも、ポートランド産の魅力という。

     クラフトビールで悩ましいのは、種類が多く、それぞれ個性豊かな味わいゆえ、目移りしてしまうこと。店では常時約10種類をたる生で提供しており、小さなグラスで4杯試飲できるお得なセットを用意している。

     気に入った樽生があれば1パイントで楽しんでもいいし、購入したビールを店内で飲むこともできる。これぞビールの角打ち(酒屋での立ち飲み)!

     夏の晴れた日に限り、営業時間中は店の前にベンチとテーブルを並べ、「ミニビアガーデン」スペースを設けている。

     それに合わせて、つまみの種類を増やしたという。おすすめは、岩見沢市の人気店・市川燻製くんせい屋本舗の「燻製盛り合わせ」。脂がのったしっとり食感のサバ、黒酢ベースのタレとシャキシャキ感が印象的なタマネギ、中札内産の黒枝豆など、海と大地のスモークを味わえる。

     「クラフトビールが持つ香ばしさや爽やかな酸味、フルーティーな香りなど、燻製に調味料やスパイスを加える感覚で、新たなおいしさを楽しんでもらえれば」と、森岡さん。

     走る市電を眺めながら、燻製を片手にクラフトビールをぐびり。あ~、次の休日が待ち

    遠しい。

     (文・小西由稀 写真・山本顕史)

    【住 所】 札幌市中央区南1西12 AMSビル1階 (電)011・211・8564

    【営業時間】 正午~午後9時。無休

    【主なメニュー】 テイスティングセット1080円、樽生ビール各972円(1パイント=約470ミリ・リットル)、市川燻製屋本舗の燻製盛り合わせ648円、チーズ盛り合わせ756円

     ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2016年06月30日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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