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    地鶏ササミのカリカリ揚げ ◎新和食「月河」/むーんりばー(札幌市中央区)

    ピリ辛お酒と好相性

    • 夏バテで食欲不振の人におススメの「地鶏ササミのカリカリ揚げ」(手前)と、定番メニューの「生湯葉寿し」
      夏バテで食欲不振の人におススメの「地鶏ササミのカリカリ揚げ」(手前)と、定番メニューの「生湯葉寿し」

     酒好きにとって、ここは危険な店である。

     まず第1に、「蓬莱泉・空」(愛知)や「鍋島・三十六萬石」(佐賀)など見慣れない地酒の一升瓶がカウンター前にずらりと並び、目がくぎ付けになってしまうこと。

     第2は、サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」の生を扱っていて、生、黒生、ハーフ&ハーフのいずれも1杯500円。それも見事な泡で出してくれること。そして第3は“新和食”と銘打つ料理が、日本酒とビール(ワイン)のどちらにも合うよう工夫され、期待を裏切らないことだ。

     それもそのはず、稚内出身の店主・上田英昭さん(54)は高校卒業後、札幌や東京の板前料理店で修業。札幌へ戻ってからは「すし善本店」「北の富士」などで修業を重ねたベテランの板前なのだ。妻の久絵さん(43)と2人で、こぢんまりとした居酒屋「月河」(要予約)を開店したのは2004年のこと。この7月に12周年を迎えたばかりだ。

     そんな彼の生み出す夏メニューの絶品が、「地鶏ササミのカリカリ揚げ」(9月上旬まで)。鶏カツをイメージしたこの一皿は、中央にキャベツの千切りを敷き詰め、上に地鶏のササミ揚げをのせたもの。さらにその周りをトマト、ズッキーニ、パプリカなどの野菜が囲み、色鮮やかで見た目からして食欲をそそる。

     上田さんによると、「ササミ揚げは、銘酒『獺祭だっさい』(山口)の酒米の米粉で作ったセンベイを砕いて衣にして揚げています」。カリッと揚がっているが、中身の肉はとても軟らかく、そのままでもうまい。その上、隠し味にワサビやゆず胡椒こしょうを使う独創的なピリ辛ソースがかかっているので、“ウマイとカライ”の感覚が同時に迫ってきて、実に味わい深い。

     これはビールかワインで味わうべきだと思いつつ、囲み野菜の中にサツマイモのレモン煮を見つけ、きりりと冷えた日本酒でもと迷う。ついには明日を忘れてチャンポンで飲んでしまいたくなるからオソロシイ……。

     もう一品のおススメは、定番の「生湯葉寿し」。シャリの代わりに生湯葉を使う生寿しで、ウニやエビなどの魚介をバルサミコ酢のソースで味わう。これまた、夏バテの人も食べられる胃に優しいメニューである。

     店名は、映画「ティファニーで朝食を」の主題歌「ムーン・リバー」から命名。映画好きな店主との粋な会話も楽しめそうだ。

     (文・和田由美 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区南3西3、プレイタウンふじ井ビル4階 (電)011・219・2955

    【営業時間】 午後6時~午前1時(多少変動あり)。日曜休(要予約で営業可)

    【主なメニュー】 地鶏ササミのカリカリ揚げ890円、生湯葉寿し890円、ゆであげ茶豆460円、イカゴロ納豆ルイベ460円、お刺し身盛り合わせ2500円~、生ビール(ザ・プレミアム・モルツ)500円、地酒500円~

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2016年08月18日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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