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    2色4タイプのシューセルクル ◎CHOU CERCLE HOKKAIDO/シューセルクル ホッカイドウ(札幌市中央区)

    素材かけ合わせ 新風

    • 白いカスタードクリームが「ブラン」で、黄色が「ジョーヌ」。どのシューセルクルも、手にずしりとくる重量感がすごい
      白いカスタードクリームが「ブラン」で、黄色が「ジョーヌ」。どのシューセルクルも、手にずしりとくる重量感がすごい

     ススキノのビルの一角に、赤を基調にした小さな店がある。ショーケースの中には、リングの形をしたシューがずらり! そう、ここはシュークリーム専門店「シューセルクル ホッカイドウ」。そのこだわりと味わい、意外性のある立地が、話題を呼んでいる。

     手がけるのは、同じススキノにある人気フレンチ「ブラッスリーセルクル」のオーナー、きむらまどかさん。もともとブラッスリーで好評だったシュークリームを「さらに素材を吟味し、今までにないスタイルで楽しんでもらえたら」と、7月下旬にオープンした。

     店名と同様に、店ではシュークリームを“シューセルクル”と呼んでいる。パリッと焼き切ったハード系のシューに搾るカスタードクリームは、独自の製法で逆さにしても落ちない濃度。それでいて、滑らかに仕上げている。このカスタードに使う卵と牛乳の生産者の違いで、2色4タイプを用意しているのだ。

     フランス語で白を指す「ブラン」は生クリームのように見えるが、こちらも白いカスタード。音更町にある「竹内養鶏場」の黄身が淡いクリーム色をした卵「米艶」を使っている。

     一方の「ジョーヌ」はフランス語で黄色を意味する。鹿追町の「北養鶏場」の「純卵」を使用。いずれの卵もきむらさんが生産者を訪ね、生産環境と味の良さで選んだものだ。

     2色の卵に合わせる牛乳は、興部町にある「ノースプレインファーム」の甘味がしっかりした「オホーツクおこっぺ有機牛乳」と、鹿追町「カントリーホーム風景」が生産するさっぱりしたおいしさの「風景の牛乳」。その他の材料の詳細も公開していて、99%が北海道産だという。

     「同じ素材でも生産者が異なれば、味わいも異なる。素材のかけ合わせで生まれるおいしさを、素直に表現しています」と、きむらさん。

     確かに、香料や保存料などを一切使っていないので、素材の風味が真っすぐに伝わり、また素材に対する真摯しんしな仕事ぶりも感じ取れる。開店が夕方4時からというのも、手作業のため、それだけの時間を要するのだという。

     生産者の思いをのせたシューセルクルに、北海道菓子の新たな風を感じた。

     (文・小西由稀 写真・山本顕史)

    【住 所】 札幌市中央区南5西2 オークラビル1階 (電)011・211・0737

    【営業時間】 午後4時~売り切れまで(日によるが、10時30分ころが目安)。日祝休

    【主なメニュー】 シューセルクル(ブラン、ジョーヌ)各350円(電話予約可)

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2016年08月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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