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    タンドリーチキン ◎タンドールキッチン みち草バザール(札幌市北区)

    皮パリッ 焼き色こんがり

    • タンドリーチキンとチーズクルチャ。チキンはお好みでピリ辛トマトの調味料を添えてどうぞ
      タンドリーチキンとチーズクルチャ。チキンはお好みでピリ辛トマトの調味料を添えてどうぞ

     楽しい店に出合うと、つい飲み過ぎてしまう。北海道大学の近く、中小路にひっそりたたずむ、タンドールキッチン「みち草バザール」に初めて出かけた日もそうだった。

     タンドールとは円筒形の窯のこと。底に炭火がきていて、素焼きの窯の内側にナンを張り付けて焼いたり、串に刺した肉を入れていぶしながら焼く、いわばインドのオーブンだ。

     みち草バザールは、タンドール料理とスパイスを生かした一品料理、そしてインドや中東、日本のワインでおいしく“道草”できる一軒である。

     オーナーの森本健太さんは千葉県出身。大学時代を北海道で過ごし、スープカレーに夢中になった。その後、東京のフレンチレストランで4年半修業。得意だったパン作りの技術と、以前から興味のあったスパイスを生かした店をやりたいと考えて、老舗カレー店でさらに経験を積んだ。

     東南アジアや南アジアを食べ歩いて、独立の地に選んだのが札幌。「大学時代の思い出が強かったのか、“帰りたい”と思いました」と笑顔を見せる。

     タンドール料理の代表、「タンドリーチキン」は食欲をそそる焦げ色がたまらない。ヨーグルトとスパイス9種を調合した調味料「マサラ」に塊肉を漬け込み、皮付きのままパリッと焼き上げる。マサラの風味と肉汁が口の中で一体となり、クセになるおいしさだ。

     森本さん自慢の「チーズクルチャ」は、ナンの生地にチーズを詰めたインド風ピザ。「一般的なナンは甘めですが、これは塩味。全粒粉を加え、小麦の風味をより楽しめる生地に仕上げます」。フレンチで学んだ技術を要所要所で生かしているのもこの店ならでは。

     もちろん、カレーもあるが、ライスやナンを合わせるより、ワインと一緒に味わいたい。何十種類もスパイスを使うカレーではなく、メイン素材に対して効かせたい香りを厳選。チキンにはシナモン、マトンはナツメグ、豚は八角というふうに、食材を引き立てる香りと辛さを調合している。

     小さな一軒家で、席数はわずか12席。予約をしてからお出かけを。

     (文・小西由稀 写真・山本顕史)

    【住 所】 札幌市北区北15西4の1の20 (電)011・214・1579

    【営業時間】 午後6時からで、オーダーストップは午前2時。水、金、日曜は昼も営業し、午前11時30分から、昼のオーダーストップは午後1時30分。月曜定休

    【主なメニュー】 タンドリーチキン600円、チーズクルチャ500円、本日のカレーは900円から。グラスワイン500円、ボトルワインは3000円ほどから

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2016年09月22日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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