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    季節の旬菜カリー ◎ソウルストア(札幌市中央区)

    畑の恵み 盛りだくさん

    • 彩り鮮やかな「季節の旬菜カリー」。辛さのレベルは好みで選べる
      彩り鮮やかな「季節の旬菜カリー」。辛さのレベルは好みで選べる

     札幌のご当地グルメとして独自の深化を遂げてきたスープカレー。各店が個性を競い、多様性が高まる中で、異彩を放ち続けるのが今年7月に8周年を迎えた「ソウルストア」だ。

     苫小牧出身の店主・清水元太さん(42)が、カレーの世界にのめり込んだのは大学時代。札幌でスープカレーと初めて出合い、カレーをテーマにした卒業論文に取り組んだ。「大学を卒業する頃には、いずれスープカレーの店を開こうと決めていました」と清水さん。卒業後は焼き肉や洋食などさまざまなジャンルの飲食店で腕を磨きながら、帰宅後はオリジナルカレーの試作に没頭した。

     満を持して完成させた自慢のスープカレーは、鶏ガラ、丸鶏まるどりに香味野菜や果物を加えてじっくり煮込んだ濃厚な白湯スープと、数種類の魚節うおぶしや昆布、アサリなどから取る魚介系のスープがベース。この2種類のスープをほどよく合わせ、発汗作用の強い薬膳の香辛料を独自に調合した特製スパイスを加えて仕上げる。

     熱々のスープを口に含むと、鮮烈な香りがふわりと鼻を抜け、幾重にも織りなす奥行きのあるうま味が口の中に広がった。濃厚なのに、くどさはなく、まろやかさとスパイスの刺激が仲良く調和しているのがいい。

     メニューは、一番人気の「チキンと野菜のカリー」などレギュラー6種類に、季節限定品や店主の気まぐれシリーズなど数種類が加わる。なかでも、この時期におすすめなのが、近郊農家の取れたて野菜を20種類ほど盛り込んだ「季節の旬菜カリー」だ。

     種類は日によって異なるが、この日は、軟らかく煮てから、衣をまぶしてサクッと揚げた定番の極太ゴボウに、こんがり焼いて甘味を引き出した万願寺まんがんじとうがらし、サッとゆがいたチンゲン菜、生のトマトなどが「これでもか!」と器からあふれんばかりに盛りつけられている。

     「畑直送の野菜は、とにかく味が濃い。僕も野菜が大好きなので、それぞれの持ち味や食感の違いを最大限に引き出す調理法を模索することが、自分の喜びでもあります」と清水さんは胸を張る。

     北海道は収穫シーズン真っただ中。野菜の魅力を再発見できるスープカレーで、味覚の秋を満喫したい。

     (文・葛西麻衣子 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区北1西18 市田ビル1階 (電)011・616・8775

    【営業時間】 午前11時30分からで、ラストオーダーは午後3時。夜は午後5時30分~9時で、ラストオーダーは8時30分だが、スープがなくなり次第終了。定休日は月曜(祝日の場合は翌日休)

    【主なメニュー】 チキンカリー950円、チキンと野菜のカリー1050円、鶏団子とパリパリ揚げゴボウのカリー(1日5食限定)1050円、季節の旬菜カリー1150円など

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2016年09月29日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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