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    シュークルート ◎BISTROT PETITE REGION/ビストロ・プティット・レジョン(札幌市白石区)

    ソーセージなど 添えて

    • ボリュームたっぷりの「シュークルート」はディナーの3皿コースのほか、アラカルトで用意。ランチでは少なめの量も提供している
      ボリュームたっぷりの「シュークルート」はディナーの3皿コースのほか、アラカルトで用意。ランチでは少なめの量も提供している

     地下鉄菊水駅から徒歩5分の場所に、パリ下町の風情を漂わせる店がある。

     ブドウの葉が茂る外観、赤いギンガムチェックのテーブルクロス、派手さはないけれど、いい顔をした料理の数々――。

     「ビストロ・プティット・レジョン」を訪れると、数年前にパリで偶然入った食堂を思い出した。

     「店の雰囲気もスタイルも、自分たちが思い描くビストロを表現しました」。そう話すのはシェフの茶野下ちゃのした一機かずきさんだ。

     お洒落しゃれというニュアンスとは少し違う。ビストロは居酒屋とも訳されるが、現地での意味合いは広く、街角のうまいもの屋や食堂も含んでいる。日本でいうなら、白身魚のフライや豚肉のしょうが焼きといった、庶民の味がおいしい店の感覚だ。

     特別な産地や、希少な食材を使っているわけではないが、料理に手抜きはなく、たっぷり食べて、満足できる。まさに、プティット・レジョンはそういう店なのだ。

     パテや具だくさんなサラダ、コンフィ(オイル煮)、ステーキなど、ビストロの定番料理がそろう。肉料理の付け合わせには、フライなのかグラタンなのか、ローストなのか、たっぷりジャガイモが出るところも、フランスに倣っている。

     寒さが身にしみるこの時期は「シュークルート」の湯気がことさらうれしい。乳酸発酵させた塩漬けキャベツ、ソーセージなどを煮込んだ、フランス・アルザス地方の郷土料理である。

     豚のタンや、すね肉の塩漬け、ベーコンやソーセージ、さらに七面鳥の白いソーセージが付くのは、ここのオリジナル。いずれも丁寧な仕込みがうかがえる自家製だ。

     白ワインで煮たキャベツと一緒に味わうと、すっきりした酸味が肉それぞれの個性を引き立てる。これはワインも、会話も弾む。

     デザートもおすすめしたい。卵をたっぷり使ったプリンは、素朴で懐かしいおいしさがうれしい。

     まじめな料理とサービス、パリ下町が香る雰囲気に、おなかも心も温まる。

     (文・小西由稀 写真・山本顕史)

    【住 所】 札幌市白石区菊水5の3の5の11 (電)011・595・7565

    【営業時間】 午前11時30分~午後1時30分、午後5時30分~9時、月曜と毎月第2火曜は定休

    【主なメニュー】 ビジネスランチ850円、ランチセット1250円、ディナー3皿コース(前菜、メイン、デザート、パン、コーヒー)3240円、プリン320円、グラスワイン400円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2016年10月20日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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