<速報> 横綱稀勢の里、休場を届け出
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    純米酒と酒の肴 ◎酒と肴 類(札幌市中央区)

    燗で楽しむ素材の個性

    • 道内外の季節の魚を使う「刺身3点盛り」と具だくさんの自家製さつま揚げ、手作りぬか漬け(手前から)
      道内外の季節の魚を使う「刺身3点盛り」と具だくさんの自家製さつま揚げ、手作りぬか漬け(手前から)

     類は友を呼ぶ。10月21日に狸小路7丁目の近くに「酒とさかな 類」がオープンした。「季節の魚と野菜を中心とした純米酒場です」と店主の白木政和さんは語る。まだ開店間もないが、純米酒の愛好者やかん酒好きがうわさを聞きつけ、ふらりやって来るという。まさに“類友”である。

     「類」がテーマにしているのは“お米をおいしく味わう”ということ。

     「お米と米こうじだけで醸す純米酒は、お米の個性が楽しめます」と、お酒担当の「燗付け師」、山崎圭一さんは説明する。

     店では常時約30銘柄をそろえるが、「山田錦」や「雄町おまち」、道産の「吟風」など酒米ごとにメニュー分けしているのが特徴だ。そこには「酒蔵の力作をお米の違いで味わってほしい」という思いが込められている。

     特に力を入れているのは、福岡県久留米市の酒蔵「もりの蔵」がつくった、さらりとした味わいの「杜の蔵」と熟成系の「独楽蔵こまぐら」、自営田での米作りから醸造まで行う神奈川県海老名市「泉橋酒造」の「いづみ橋」の各シリーズだ。

     お酒の個性を引き出す温度でお燗にしてくれるので、同じ蔵でも各種の違いがわかって実に楽しい。お酒を頼むと出てくるお水は、杜の蔵の仕込み水というのも、贅沢ぜいたくな話だ。

     この時期の酒肴しゅこうは魚が中心という。「刺身3点盛り」を頼むと、訪れた日は近海の本マグロ、鹿児島県のアカハタ薄造り、長崎県産を使った自家製の締めサバを見繕ってくれた。燗酒で口の中が少し温まると、魚のうま味とあぶらの甘味がグンと広がる。

     料理でも米を意識している。もち米とうるち米の中間に位置するという、新篠津村産の米「あやひめ」を自家で精米する。2、3人ならば「カキとマイタケの土鍋ご飯」がお薦めだし、土鍋炊きのご飯で握る「おにぎり」も用意している。具は、すりたてを使う山わさびが最高だ。

     精米で出るぬかを使った「手作りぬか漬け」も人気が高い。「ぬか床にこのぬかを使うと、野菜の味の輪郭がくっきりする印象です」と、若き料理長の下河原智之さんが教えてくれた。

     店内は、カウンター席とテーブル席を用意し、ゆったり過ごせる。冬の訪れが早かった今年は、ことさらお燗がじんわりしみて、心を和ませる。

     (文・小西由稀 写真・山本顕史)

    【住 所】 札幌市中央区南3西7、鉄板焼みつい2階(西向き)(電)011・839・0224

    【営業時間】 午後5時~午前0時(オーダーストップは1時間前)、月曜定休

    【主なメニュー】 純米酒は小徳利とっくり600円~、大徳利1050円~、刺身3点盛り980円、自家製さつま揚げ500円、手作りぬか漬け450円、カキとマイタケの土鍋ご飯1800円、おにぎり各300円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2016年11月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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