文字サイズ

    牛フィレビーフカツ ◎ビストロ・ブルータス(札幌市西区)

    絹の舌触り 特製ソース

    • つけ合わせもふんだんな名物「牛フィレビーフカツ」
      つけ合わせもふんだんな名物「牛フィレビーフカツ」

     JR琴似駅前から徒歩3分、メインストリートである琴似駅前通の裏手の路地に立つ「ビストロ・ブルータス」は、隠れ家的な雰囲気が魅力の洋風居酒屋。店主の菅井敏昭さん(54)は「僕の場合、店はわかりづらくなければダメなんです。一人で作るので、たくさん来られても対応できませんから」と笑顔で話す。

     町村農場の近くで育った江別出身の菅井さんは高校卒業後、札幌の調理専門学校を経て、旧マルサデパート8階にあった資生堂パーラーで修業。その後、函館や札幌のホテルで修業を重ね、独立して札幌の西区で洋食店を開いたのは2010年のこと。

     現在地へ移転したのは6年前で、居抜きで借りた店の前身が「ポパイ」という名の定食屋だったので、店名を「ブルータス」に決めたという。マガジンハウス発行の雑誌を愛読した世代なのだ、きっと。

     コロッケやシチューなど洋食メニューはいずれも期待を裏切らないが、イチ押しは「牛フィレビーフカツ」。カットされたビーフカツを口に含むと、まずは細やかな衣が舌にサックリ。次にぎゅっと凝縮されたヒレ肉のうまみが、絹のような舌触りの特製ソースとともに口の中に広がり、幸福な気分になる。

     困ったなあ、これだけのために通い詰めたくなってしまう。しかもこの繊細なソースは、かつて資生堂パーラーで食べたハヤシライスの味を思い出させるのだからたまらない。

     「ソースは仕上げまで最低でも1週間はかけます。デミグラスソースを基本に自分なりのアレンジを加えているので、全くオリジナルな味になっているはずです」と菅井さん。

     このほか、季節の野菜やピクルスをたっぷり盛り込んだ野菜サラダ、ピザやキッシュなど、女性好みのメニューも多い。だが、男性客も満足できるほどボリュームがあるので心配はない。ワインも、フランスを中心にスペインやブルガリアなどが豊富にそろう。

     店内は、カウンター6席に4人掛けのテーブル席が二つ。素朴な造りの小さな店だが、ワイン片手にしっかりおなかを満たしたい人にぴったりの店である。

     ただし、「当店はワインと食事を楽しむ店です。ただの酔っ払いと就学前の子供の入店はお断りします」と書かれた看板を掲げているのでご注意を。また、週末は混雑するので、予約しておくと安心だ。

     (文・和田由美 写真・藤倉孝幸)

     【住 所】 札幌市西区琴似1の2の6の3 (電)011・301・1115

     【営業時間】 午後6時~午前1時(ラストオーダー午前0時、祝日は午後11時まで)、日曜休(臨時休業あり)

     【主なメニュー】 牛フィレビーフカツ2000円、鶏白レバーのパテ600円、おまかせ野菜サラダ750円、チキンライス950円(+200円でオムライス)、グラスワイン赤・白700円~、チャージ480円(いずれも税別)

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2017年02月23日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ