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    フォカッチャオープンサンド ◎focacceria hako(札幌市中央区)

    色とりどり 前菜添えて

    • フォカッチャオープンサンドの「イタリアいろいろ前菜」。取材の日は全粒粉のフォカッチャを使っていた
      フォカッチャオープンサンドの「イタリアいろいろ前菜」。取材の日は全粒粉のフォカッチャを使っていた

     春の気配を探しに、散策がてらに出かけたい店がある。札幌市中央区の南円山にある「フォカッチェリア ハコ」は、イタリアのパンの一種“フォカッチャ”を専門に扱う店「フォカッチェリア」である。

     フォカッチェリアは、イタリアでは切り売りピッツァの専門店と双璧をなす業態の店だが、日本ではまだ一般に知られていない。オーナーの越後裕さんと由起子さん夫妻は、同地区でイタリア料理店「vita」を長く営んでいたが、一昨年に惜しまれつつも閉店。「もっと気軽に食べることを楽しめる空間を」と、レストランで評判だったフォカッチャを主役にした、カジュアルなオープンサンドの店として、今年2月にオープンした。

     ハコのフォカッチャは、北海道産小麦を100%使用している。外はカリッと焼け、岩塩の味がしっかりと利いている。中はしっとり、もっちりとした食感が印象的で、粉の風味が楽しめる。全粒粉の香ばしいタイプと、ジャガイモとローズマリーを加えたものをメインに、毎日3、4種類を焼いている。

     メインのフォカッチャを使ったオープンサンドは9種類前後を用意している。個人的にお薦めしたいのは「イタリアいろいろ前菜」。まず、美しい盛り付けにかれる。色とりどりの野菜にパテ、サーモンのマリネ、鶏モモ肉のハム、生ハムなど、約10種類もの前菜が皿全体を覆っているのだ。野菜料理もそれぞれ味わいが異なり、vita時代からの細やかな仕事ぶりが堪能できて、うれしい。

     「具材を挟んでも、別々に食べても、のせてもいい。手巻き寿司ずしの感覚で、自由な組み合わせを楽しんでください」と由起子さんは説明する。

     このほか、150グラムもの十勝ハーブ牛を使った「ステーキサンド」や「チキンと野菜グリル」などがあり、いずれも見た目以上のボリューム感で、男性客にも好評だという。

     ランチタイムのオープンサンドにはスープとドリンクがセットになっていて、ドリンクにはグラスワインやミニビールまで含まれるのも、うれしいポイントだ。

     また、テイクアウトも可能なオープンサンドもあるので花見のお供にどうぞ。

     ハコから近い南4条通りは通称“桜通り”と呼ばれる八重桜並木があり、こちらの開花も楽しみである。

     (文・小西由稀 写真・岩浪睦)

    【住 所】 札幌市中央区南5西23の2の22 シャイン円山1階 (電)011・211・1642

    【営業時間】 午前11時~午後4時、午後6時~10時(オーダーストップは各1時間前)。月曜定休(祝日の場合は月曜は営業し、火曜休み)

    【主なメニュー】 ランチタイムのフォカッチャオープンサンドは、イタリアいろいろ前菜が1500円、十勝ハーブ牛のステーキサンドが1900円、チキンと野菜グリルが1500円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2017年04月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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