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    アルザス風サラダ ◎ブーランジュリ カフェ&ブラッスリー ア・トン・コテ(札幌市中央区)

    具だくさん パンと共に

    • 美瑛町の生産者直送の野菜を使ったアルザス風サラダ。添えられたパンは「ゆずとコショウ」と「オリーブ」で各320円、クロワッサンは190円
      美瑛町の生産者直送の野菜を使ったアルザス風サラダ。添えられたパンは「ゆずとコショウ」と「オリーブ」で各320円、クロワッサンは190円

     「フランスの食文化をもっと身近に感じてほしい」。同じ思いを共有するパン職人の竹内哲也さんと、料理人の久保田豪之ひでゆきさんがタッグを組み、食いしん坊にはたまらない空間をつくった。

     札幌市営地下鉄バスセンター前駅のすぐ近くに4月下旬にオープンしたのが、「ブーランジュリ カフェ&ブラッスリー ア・トン・コテ」と「レストラン ル・プルコア・パ…」である。一つの建物にパン屋さん、カフェ&ブラッスリー、フレンチレストラン、三つの業態が同居するスタイルだ。

     「フランスでは珍しくありませんが、札幌にはない形態。一緒にやることでアイデアが広がります」と、2人は笑顔で語る。

     複雑なので、一つずつ紹介していこう。ブーランジュリでは、バゲットなどヨーロッパのパンと、あんパンやメロンパンといった日本生まれのパンを約40種類取りそろえている。

     竹内さんは東京の有名フレンチレストランのブーランジュリ部門で責任者を務めていた実力派。札幌で独立を果たしたが、4年前に惜しまれつつ閉店したこともあり、ファンには待望の復活となった。

     久保田さんのフレンチレストランは東区からの移転オープン。フランスの修業先で出会ったクラシックな地方料理を北海道の食材で表現し、感性が光るオリジナル料理と共にコースの中で堪能できる。

     そんな2人の思いと技術が融合するのが、カフェ&ブラッスリーのスペースだ。ブラッスリーとは居酒屋的な意味合いを持つ。ここでは朝から夜までパンを中心に、フレンチの単品料理、コーヒーや生ビール、グラスワインを楽しめる。

     おすすめは「アルザス風サラダ」。自家製ニシンのマリネやソーセージなどがのった、具だくさんなサラダだ。パンのイートインも可能なので、自家製天然酵母のパンや発酵バターたっぷりのクロワッサンと一緒にどうぞ。み締めるほど小麦粉の香りと甘味が広がり、存在感はあるが、料理をうまく引き立てる。パンの種類で少し異なるが、そんな印象を持つ味わいだ。今後は共作のパンを増やし、レストランではパンのワゴンサービスなどを行う予定という。

     日常に欠かせないパンに総菜、大切な日のコース料理まで、まさにフランスの食の幅広さを思い思いに楽しめる場所である。

     (文・小西由稀 写真・岩浪睦)

     【住 所】 札幌市中央区大通東3の1の1 トルチュビル1階(電)011・215・1191

    restaurant Le Pourquoi Pas...(レストラン ル・プルコア・パ...)(電)011・215・0381

     【営業時間】 ブーランジュリは午前8時~午後7時(パンがなくなり次第終了)、カフェ&ブラッスリーは午前8時~午後9時(ランチタイム平日午前11時30分~午後1時30分)、水曜定休

     【主なメニュー】 カフェ&ブラッスリーアルザス風サラダ1300円(ランチタイムは同料金でパン付き)、豚肉のリエット(パン付き)750円、コーヒー500円、生ビール650円

    2017年06月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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