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    チーズ工房タカラのラクレット ◎シチューとラクレットの店「ココット」(札幌市中央区)

    野菜・肉に熱々をとろり

    • 「チーズ工房タカラのラクレット(M)」(手前)と女性にも大人気の「道産牛のビーフシチュー」
      「チーズ工房タカラのラクレット(M)」(手前)と女性にも大人気の「道産牛のビーフシチュー」

     最近、盛り上がりを見せる札幌市中央区狸小路の魅力の一つは、今も残る木造の建物2階に意外な隠れ家的レストランを発見できること。「ココット」も、狸小路7丁目にある大衆酒場コテツ横の細長い階段を上がった2階にある。

     看板にある「ラクレット」の文字にかれて入ってみたが、赤いギンガムチェックのテーブルクロスとイラスト入りの手書きメニューが可愛かわいらしく、外にカウンター式テラス席もある山小屋風の造りだ。

     ラクレットとは、アニメ「アルプスの少女ハイジ」にも登場するスイス製チーズで元のラクレはフランス語で「削る」を意味する。

     半円形のラクレットを専用オーブンで熱して、その溶けた切り口をナイフでそぎながらでジャガイモにかけて味わうスイス料理の名でもある。2年前からシェフを務める阿部和仁さん(37)は「うちは羊蹄山麓の喜茂別町にあるタカラ牧場で作るラクレットを使っています」という。

     ユニークなメニュー名の「チーズ工房タカラのラクレット」を頼むと、皮つき茹でジャガイモ(インカのめざめ)をはじめ、カブに似たヒノナなど芦別市から直送の新鮮な野菜が大皿で供される。コーンミールをかゆ状に煮たポレンタやボロニアハムも、花を添える。

     そこにマネジャーの小玉健太さん(26)が、熱々のラクレットを目の前でかけてくれるのだ。溶けたチーズと素朴な野菜の組み合わせは実に美味で、食いしん坊のおなかに優しく収まる。

     なにしろチーズ工房のラクレット「タカラのトケル」は、全国から65工房が参加した「ジャパンチーズアワード2016」ラクレット部門で金賞を射止めた実力派。スイス製より濃厚な味わいで、ラクレットの魅力をタンノウできる。また、野菜バージョンに加え、「お肉の盛り合わせ」もあるのでお見逃しなく。

     この店のもう一つの目玉は、四季を問わず人気を博す「道産牛のビーフシチュー」。道産牛のすね肉を一昼夜近く煮込んだもので、黒胡椒こしょうでパンチを利かせたシェフ渾身こんしんの一品である。一日の仕事を終えた後、ワインや8種の自家製サングリアなどと食せば、明日の元気が湧いてくること請け合いだ。

     家族や友人との会食、デートやおひとりさまなど、いずれのシーンにもマッチしてコスパも良く、気軽に立ち寄れる店である。

     (文・和田由美 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区南3西7(狸小路7丁目) (電)011・272・7320

    【営業時間】 午後5時~午前1時(ラストオーダー午前0時)、月曜休

    【主なメニュー】 チーズ工房タカラのラクレット(S・M・L)780円から、道産牛のビーフシチューは1380円、本日の鮮魚のカルパッチョ830円、コース料理3500円(全9品)、ワイン500円から、サングリア8種各480円、生ビール550円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2017年06月22日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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