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    本日の肉料理 ◎フルールド・オリーヴ(札幌市豊平区)

    野菜携え堂々2種類

    • 手前が「本日の肉料理」。大皿の右手が仔羊の香草焼き、左手が自家製スモークで、どちらもボリュームたっぷり
      手前が「本日の肉料理」。大皿の右手が仔羊の香草焼き、左手が自家製スモークで、どちらもボリュームたっぷり

     陽光降り注ぐ昼下がり、気の合う友と語り合いながら、心ゆくまで美味なランチを楽しみたい――。そんな人にこっそり教えたいのが、札幌市営地下鉄東豊線の学園前駅を降りて、すぐのレストラン・カフェ「フルールド・オリーヴ」。

     オーナーシェフの西原秀徳さん(57)が、妻の実家だった古い一軒家を全面改築して1995年にオープンした。店内に足を踏み入れると、壁や床など至る所に木造家屋の名残が感じられる。仕切り壁に使われるサンドブラシによるガラス製の複製画も美しく、初めて訪れた人でもくつろげる。

     西原さんが「リーズナブルでカジュアルなレストランを目指しました」と語る通り、開放的なオープンキッチンやおひとりさまが楽しめるカウンター8席など、フレンチでは珍しい気取りのない造りが目を引く。

     しかも、ランチは、ワンプレートが基本。例えば人気メニューのひとつである「本日の肉料理」では、真っ白な大皿に肉料理2種類と近郊の農家から届く新鮮な野菜のサラダや温野菜が、てんこ盛りで提供される。

     なかでも、仔羊こひつじの香草焼きはクミンを主体にオレガノやタイムなど数種類のハーブを使い、オリジナルに仕上げたもの。表面にびっしり貼りつけられた香草とマスタードソースが一体となった味わいは、辛過ぎず濃過ぎず、仔羊のうまみを絶妙に引き出す。

     もうひとつ、上富良野産の豚を使う自家製スモークは、西原さん自らが1週間近くかけて丁寧にいぶしたもの。軽めのマイルドなトマトソースで仕上げて、素材を生かし、ボリューム感もたっぷり。アスパラやササゲ、ゴボウのヴィヨン煮やニンジンのグラッセなど、華やかな野菜たちとともに食せば、その充実した美味なる小宇宙に思わず顔がほころぶ。

     また、添え物で見逃せないのが、ジャガイモのビシソワーズ。十勝産メークインの上品な甘さを引き出した、夏にピッタリの冷たいポタージュである。

     さらにパスタやピザのランチもあり、フレンチの枠を超えた自由なコンセプトがうれしい。店名は“オリーブの花”を意味し、「フレンチかイタリアンかわからない曖昧さを意図しました」と西原さん。

     この7月で創業23年目を迎え、ますます意気盛んなオーナーシェフが生み出す料理で、猛暑の夏を乗り切りたいものだ。

     (文・和田由美 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市豊平区豊平6の6の5の16 (電)011・815・5151

    【営業時間】 ランチは午前11時30分~午後3時、ディナーは午後5時30分~午後10時(オーダーストップは午後9時)、月曜休

    【主なメニュー】 ランチは「本日の魚料理」と「本日の肉料理」が各1500円、「シェフの気まぐれ魚料理と肉料理取り合わせ」は1900円、ディナーは「季節のディナーコース」が5000円(全7品、2人以上)、グラスワイン赤・白が各600円から、生ビール(レーベンブロイ樽生)が600円(税込み)

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2017年07月20日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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