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    アジと焼きナスのマリネ ◎stem/ステム(札幌市中央区)

    お寿司?遊び心のせる

    • お寿司のような仕立てが楽しい「アジと焼きナスのマリネ」。ひとり客には量の相談にものってくれる
      お寿司のような仕立てが楽しい「アジと焼きナスのマリネ」。ひとり客には量の相談にものってくれる

     札幌市中央区にある創成川の東界隈かいわい、小路に漏れる明かりに誘われて扉を開けると、初めて訪れたとは思えない、心地よさに包まれる。ここ「ステム」は、今年5月にオープンしたワインと食事の店だ。

     ワインが進むつまみ系から、肉料理、パスタにデザートまで、メニューは豊富。おなかいっぱい楽しみたい日はもちろん、軽めにつまみたい時、また締めの一杯に立ち寄っても歓迎してくれる。

     そんな普段使いができる気軽さに加え、木や白壁などナチュラルにまとめた店内の雰囲気もまた、幅広い世代に支持されている。

     厨房ちゅうぼうで腕をふるうのは、オーナーシェフの清水奏太さん(35)。大学時代のアルバイトをきっかけに、飲食の世界に魅了され、個人店から大手企業まで、さまざまな業態で経験を積んできた。その上で、「自分で店を持つなら、長く使ってもらえる“街のおいしいもの屋”を目指そうと思った」と笑顔で語る。

     奇をてらった食材や調理法よりも、安心感のあるメニューを大切にしている。わかりやすい言葉を使い、食べる人が味をイメージしやすく、それでいて、ちょっとした遊び心や意外性がプラスされているものを心がけているという。

     人気の定番メニュー「アジと焼きナスのマリネ」もそんな一品だ。ハーブオイルなどに漬けた焼きナスの上に、塩と酢で軽く締めたアジをのせていて、まるでお寿司すしのような仕立てが印象的。頬張ると、焼きナスのとろっとした食感とうま味が、アジを包み込む。ショウガをきかせたソースが良いアクセントになる。

     「スパークリングワインや、たるの香りがきいたシャルドネを合わせるのがおすすめです」と、清水さん。ソムリエ資格を持ち、その日のメニューに合う手ごろなグラスワインを8種類ほど用意している。日本産や自然派をグラス提供することも多く、豊富なボトルワインを含め、幅広いワインの魅力を伝えている。

     店名のステムは、ワイングラスの脚(持ち手)を指す。「幹や軸という意味もあり、食とワイン、お客様をつなぐ場所でありたい。そんな思いも込めています」

     週末は特に混み合うため、席の確認をしてから出かけるのがおすすめだ。

    (文・小西由稀 写真・山本顕史)

    【住 所】 札幌市中央区南2東2 大都ビル1階(店舗は西向き)(電)011・252・7066

    【営業時間】 午後5時からでオーダーストップは11時。日曜定休で、祝日は不定休

    【主なメニュー】 アジと焼きナスのマリネ700円、サンマの燻製のポテトサラダ550円、新ショウガ肉巻きフリット700円、白糠産白ツブとカラスミ・大葉のペペロンチーノ1300円、グラスワイン650円から

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2017年11月16日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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