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    浜カレー ◎カレーショップ「円山教授。」(札幌市中央区)

    甘エビとける 濃厚ルー

    • 見た目もゴージャスな一番人気の「浜カレー」
      見た目もゴージャスな一番人気の「浜カレー」

     風のウワサで円山エリアに「うまいルーカレーの店がある」と聞き、すぐに出かけてみた。スープカレーが隆盛の札幌に、えてルーカレーに挑む店があるとは、興味津々だったからだ。

     その名もオリジナリティーあふれる「円山教授。」は、地下鉄東西線西18丁目駅から徒歩約7分のビル1階にある。全面板張りの外観がとてもオシャレで、遠くからも目を引くからすぐわかるはずだ。

     オーナーシェフの田村舟也さん(41)は、積丹町出身。両親は地元のウニ漁師で、田村さん自身もウニ丼が名物の「田村岩太郎商店」を積丹町で営む。それでも、通年でウニ丼を出すには限界があり、手に入りにくくなる春と秋に海鮮カレーを出したところ、評判を呼んだ。それを機に昨年12月、札幌でカレー店を開いたという。

     試作を重ねて生み出したのが、今も一番人気を誇る「浜カレー」。ライスの上に、丸ごと素揚げのエビやイカ、タコ、ホタテなどの魚介類と、ズッキーニやパプリカなど鮮やかな色彩の野菜がふんだんにのる。もちろん、時期には積丹産の新鮮なウニも登場する。

     艶やかなココア色をした基本のルーには、隠し味に積丹産の甘エビが大量に使われていて、濃厚な旨みをたっぷり味わえる。仕上げに田村さんが自ら生クリームで模様を描いて飾り付けするので、さらにまろやかさが増す。

     「値段が多少高めなのは、良い素材を使って本物のカレーを作りたいからです」と田村さん。それだけにスタンダードなポークカレーをはじめ、辛さではなくシビレ度で測る「しびれ鶏カレー」や、スイーツのような「エッグドフロマージュカレー」など個性的なメニューが目白押し。これからもまだまだ進化しそうだ。

     また、メニューに劣らずユニークなのが、板張りの壁や天井など至る所に水道管らしきものを組み合わせたオブジェが飾られていること。田村さんはこう語る。「アメリカで流行の兆しを見せるインダストリアル(工業的)デザインをいち早く取り入れてみました」

     アンティークなタイルをはめ込んだ特注の木製テーブルも含めて、遊び心に満ちた店内だが、色遣いがシックなので、意外にも落ち着ける。

     今年も残り少なくなったが、正月のおせち料理を満喫した後は、なぜかカレーライスが食べたくなるもの。そんな時にぜひ、思い出してほしい店だ。

    (文・和田由美 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区南4西21丁目、第5藤栄ビル1階(電)電話011・522・8886

    【営業時間】 ランチは午前11時~午後3時、ディナーは午後5時30分~午後9時(ラストオーダー)。不定休

    【主なメニュー】 浜カレー1480円、ポークカレー880円、しびれ鶏カレー980円、野菜とポークのカレー1180円、エッグドフロマージュカレー1180円、ブレンドコーヒー・アイスティー各380円、小樽ビール(小瓶)550円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2017年12月07日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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