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    牛ザブトンのローストビーフ ◎酒めし「いづ屋」(札幌市中央区)

    脂身とろけるよう

    • 手前はトロサーモンピリ辛和え。中央は牛ザブトンのローストビーフ、奥は3種選べるお試しセット
      手前はトロサーモンピリ辛和え。中央は牛ザブトンのローストビーフ、奥は3種選べるお試しセット

     仕事帰りにふらりと立ち寄りたい「いづ屋」は、通称ススキノ大通り(国道36号)の北側に立つビル2階にある。エレベーターを待つより階段を駆け上がった方が早く、コの字形カウンター10席の小ぢんまりとした店内には、いつも空っぽの胃袋を刺激する惣菜そうざいの匂いが満ちている。

     店主の井筒之就さん(40)は、学生アルバイト時代を含めて10年ほど居酒屋チェーンに勤めた。最初はもっぱら接客担当だったが、手伝いで調理場へ入った時、意外に自分が料理好きであることに気づく。

     やがて独立してこの店を開いたのは、2008年のこと。独自の工夫を凝らしたメニューが多く、「外食からヒントを得て、洋風の要素を和食に生かすことを心がけています」。

     なかでも一番人気は「牛ザブトンのローストビーフ」で、牛肉の中でも霜降りの多い希少部位「ザブトン」(肩ロースの芯の部分)を使う。舌触りが柔らかい上、とろけるような脂身が甘めのオリジナルソースと良く合い、その下に敷き詰められたマッシュポテトと共に食せば、バリバリ明日の元気が出そう。

     また、4月から登場の「トロサーモンピリ辛和え」は、「私の好きなトロサーモンを、オイルとたかの爪でえてみました。ピリ辛い味は、生ビールのツマミに合うんです」と井筒さん。

     例年季節の変わり目には、定番以外の惣菜メニューを一新する。今の季節で見逃せないのは、3Lサイズの道産アスパラを使う「極太アスパラ蒸し」。1本から頼めて、グリーン380円、ホワイト・ムラサキ各480円。軽く塩もみして蒸したもので、とれたての旨味うまみがたまらない。

     まだ足りない人には、黒ゴマとホウレンソウの2種類を盛りあわせた「薬膳二色カレー」がオススメ。シメパフェならぬシメカレーと評判も上々で、男性客が8割というこの店に欠かせない人気メニューだ。

     どれもビールに合いそうな酒肴しゅこうだけにドリンク類も充実。酎ハイ、梅酒、リキュール、ワイン、日本酒など各種そろう。極めつきは、店オリジナルのコーヒー焼酎や紅茶ブランデーなど14種。好みの3種を飲み比べできる「お試しセット」650円も用意する。

     空腹を抱えていきなり飛び込んでも、しっかりおなかと心が満たされること請け合いである。

    (文・和田由美 撮影・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区南4西5、第4藤井ビル2階 (電)011・233・1718

    【営業時間】 午後5時~午前0時。日曜・祝日休み。

    【主なメニュー】 牛ザブトンのローストビーフ880円◇トロサーモンピリ辛和え480円◇おにぎり/おかかじゃこ・鶏五目各260円◇薬膳二色カレー780円◇生ビール520円◇日本酒グラス380円~

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2018年05月24日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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