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    「シーズン序盤から勝つ」

    今季前半低迷辛くも残留

    上位狙えるチームへ

    • B1残留を決め、ファンにあいさつする選手ら(5月19日、東京・代々木第2体育館で)
      B1残留を決め、ファンにあいさつする選手ら(5月19日、東京・代々木第2体育館で)

     プロバスケットボール・Bリーグ1部(B1)の1年目を終えた富山グラウジーズ。「優勝」を掲げて臨んだものの、レギュラーシーズンで18チーム中15位と低迷し、残留プレーオフの末に辛くもB1残留を決めた。bjリーグ準優勝を果たした前季とは一変し、苦しい戦いが続いた今季をふまえ、来季に向けた立て直しが課題となる。

     

    ■けが人続出で連敗 「14連敗が苦しかった」。リーグ1年目を黒田祐社長はそう振り返る。

     開幕戦こそ白星で飾ったものの直後に14連敗。開幕初戦で21得点を挙げた得点源のバイニー選手が負傷し、長期離脱を余儀なくされると、相次ぐ故障者に主力が固まらず連係不足の試合が続いた。

     また、Bリーグにはクオーターごとに外国人選手の出場人数を制限するルール「オン・ザ・コート」があり、外国人選手が1人に限られる時間帯にも出場できる帰化選手がいない富山は体格差にも苦しんだ。

     

    ■ゴール下の強化

     苦しい状況下で、球団が手を打ったのはゴール下の強化だった。米プロ協会(NBA)でプレー経験のある身長2メートル11のピットマン選手と昨年12月に契約。加入後の初戦で2桁得点を挙げるなどゴール下の要となった。

     今年2月には特別指定選手として小原翼選手が新たに加入。身長1メートル98、体重97キロの恵まれた体格でデビュー戦以降の全24試合中20試合でスタメンとなり、リバウンドなど守備に貢献した。

     2人の加入により、シーズン前半で5勝25敗だったチームは、後半は13勝17敗と持ち直した。一時は最下位だったチームは15位に浮上、最終的に残留につながった。

    ■来季へ立て直し

     来季に向け、最大の課題となるのはB1で上位争いができる戦力の構築だ。TKbjリーグとナショナルリーグ(NBL)が統合して誕生したBリーグでは、旧NBL勢と旧bj勢の戦力差も指摘される。

     球団は、残留プレーオフ2回戦でチーム最多得点を挙げた岡田優選手らを自由交渉選手リストに公示したが、新チームの構想についてはまだ明らかにしていない。

     黒田社長は5月30日、石井知事にシーズン終了を報告した際、「スピード感を持ったチーム編成で最初から勝てるチームを作りたい」と話した。選手個々のレベルアップと勝てる戦術をどう作り上げていくかが問われることになりそうだ。

     

    水戸・宇都・小原契約継続へ

    • 城宝選手
      城宝選手
    • 小原選手
      小原選手
    • 宇都選手
      宇都選手
    • 水戸選手
      水戸選手

     富山グラウジーズは5日、水戸健史(32)、宇都直輝(25)、小原翼(22)の3選手と来季も契約を継続することで合意したと発表した。

     南砺市出身の水戸選手は今季、主将としてチームのB1残留に大きく貢献。宇都選手は故障者が相次ぐ中で主力としてチームを引っ張った。今季途中に加入した小原選手は長身を生かしたプレーで活躍した。

     3選手はそれぞれ球団を通じてコメントを発表。水戸選手は「今シーズンは、チームとしても個人としても納得のいくシーズンではありませんでした。来シーズンこそチャンピオンシップへ出場できるよう、頑張ります」とした。3選手はメディカルチェックなどを受けた後、選手契約を締結する。

    城宝自由交渉に

     富山グラウジーズは5日、エースの城宝匡史選手(35)を自由交渉選手リストに公示したと発表した。城宝選手は来季に向けて他球団とも交渉を行うことができるようになる。球団は城宝選手について「引き続き交渉を行っていく」としている。

     2011年に加入した城宝選手は主力として長年チームを支え、プロ生活12シーズン目となる今季は通算7000得点を達成した。今年4月の試合中に、左手甲を骨折してシーズン終盤や残留プレーオフには出場していなかった。

    いずれも富山グラウジーズ提供

    2017年06月06日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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