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    第35回カーター記念 黒部名水マラソン

    坂本選手声援力に初V

    • 黒部名水マラソン・フルマラソンの部でスタートした選手たち(小型無人機から)
      黒部名水マラソン・フルマラソンの部でスタートした選手たち(小型無人機から)
    • 一斉にスタートするマラソンのランナーたち(27日、黒部市総合公園で)
      一斉にスタートするマラソンのランナーたち(27日、黒部市総合公園で)

     新緑の名水の里を駆ける「第35回カーター記念 黒部名水マラソン」(黒部市など主催、YKK、読売新聞社など共催)が27日、黒部市総合公園発着で開催され、9661人が参加した。マラソン男子では招待選手の坂本智史選手(31)が2時間19分53秒で初優勝。女子は昨年優勝の大峡おおば英里さん(34)が2時間52分21秒で連覇を果たした。

    女子は大峡さんが連覇

     この日は午前9時の号砲とともにフルマラソンの選手がスタート。好天の下、10キロ、車いす7・5キロなど計6種目の参加者が次々とスタートし、心地よい風と風景を楽しみながら走った。

    • 男子優勝の 坂本智史選手
      男子優勝の 坂本智史選手

     マラソン男子で優勝した坂本選手は今年3月まで所属した神奈川県の実業団チームをやめ、「市民ランナー」として挑戦。ゴールと同時に倒れ込むほどの力走で、「後半は苦しいレースだったが粘ることができた。おいしい水と大声援のおかげで、よく走れました」と笑顔を見せた。

    • 女子優勝の 大峡英里さん
      女子優勝の 大峡英里さん

     マラソン女子で連覇を果たした大峡さんは、昨年のタイムを上回る快走。「日差しが強かったので暑さを警戒して序盤を抑え気味に走った。涼しい風に助けられて良い結果が出ました」と喜んでいた。

    ◇小型無人機からの動画は読売新聞北陸支社のツイッター、Facebookで。

     

    笑顔でハイタッチ 高橋尚子さんら

    • ランナーと笑顔でハイタッチする高橋さん(中央手前)と柏原さん
      ランナーと笑顔でハイタッチする高橋さん(中央手前)と柏原さん

     現役時代を含めて8回目の参加となったシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん(46)が、東洋大時代に箱根駅伝で「山の神」と呼ばれた柏原竜二さん(28)や、野尻あずさ選手(35)とともにゴール前でランナーをハイタッチで迎えた。

     高橋さんは大会終了後、「たくさんの人の応援で、みんなが笑顔になった大会だった」、初参加の柏原さんは「景色がとてもきれいで気持ち良く走れた。これからはスポーツ界全体を盛り上げるとともに、黒部の良さも伝えていきたい」と話していた。

     

    仲間と走り楽しさ再認識

    杉谷大夢 さん24(富山市)/

     かけていたサングラスを外すと、ほっとした様子でゴールした。2時間47分28秒。今回を含め5回挑戦したフルマラソンで最も遅いタイムだったが、「苦しい中でも何とか帰ってくることができた」と話した。

     中学、高校時代に中長距離で活躍し、スポーツ推薦で東京の大学に進んだが、大学1年の夏に右足甲を疲労骨折。練習できない日々が続くうちに「走り続けるのがあほらしくなってしまった」と競技を離れた。

     そんな時、中高で陸上仲間だった原井拓実さん(25)と吉河孝朗さん(25)から「地元に帰ったら陸上チームを作ろう」と誘われた。就職で富山市に戻った2016年に3人でチームを結成。今ではメンバーが約20人に増えた。「一人だと諦めてしまうけれど、みんなと一緒に走って、練習するごとに速くなる陸上の楽しさを再認識できた」と振り返る。

     この日は暑さで両脚がつり、35キロ地点で足が止まったが、沿道を自転車で並走し「頑張れ」と声援を送ってくれた友人のおかげで、もう一度力を振り絞れた。「悔しさをバネに2時間半を目標に仲間と練習を重ねたい」と誓った。(浅田稜平)

    ◇黒部名水マラソンの各種目の上位者は後日掲載します。

    2018年05月28日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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