手軽に給水 安心の水サーバー
災害時も宅配 / 高齢者の安否確認
昨春の東日本大震災と原発事故以降、安全な飲み水の確保が日本人の大きな関心事になっている。そんな事情もあって、手軽に給水できるウオーターサーバーが家庭で普及してきた。その最新鋭機の実力を調べた。(経済部 磐淵幸雄)
★5段階の温度設定
飲料水の販売のほか、企業向けなどに、サーバーの設置と、水を補給するサービスを行っているサントリー食品インターナショナルは3月2日から、東京都と神奈川、千葉、埼玉の3県で最新鋭のサーバーを用意する。これをきっかけに家庭向けの宅配水サービスも本格的に始める計画だ。
サーバーにはカップ麺が作れる熱湯から冷水まで5段階の温度設定機能が付いているのが特徴だ。担当者は「水の品質だけでなく、家電としての品質にもこだわった」という。ちなみに、宅配する水は、ペットボトルで有名な、日本で最も売れているという「サントリー天然水」だ。
★ディズニーキャラ
アクアクララ(東京・港区)がレンタルするサーバーはインテリアとしても映えそうだ。サーバーのボディーのデザインが、シックなものから、ディズニーキャラクターがプリントされたものまでいろいろある。配送する水にも一工夫を凝らしている。「RO膜」と呼ばれるフィルターで不純物を取り除いた純水(RO水)にカルシウムなど4種のミネラルを配合した。
★オアフ島から輸入
トーエル(横浜市)が宅配する水「アルピナ」は、こうしたサービスで供給される水としては格安の1リットル83円だ。長野県大町市の原水を濾過(ろか)した水だが、「大量輸送、大量生産でコスト削減した」(横田孝治専務)。
ところで、大震災後は、海外の水がいい、という人も多いそうだ。この会社はハワイ・オアフ島の地下水「ハワイウォーター」(約19リットル2205円)を輸入販売しており、宅配水としても好評という。
★警備会社と提携
ナック(東京・新宿)は、昨年10月、高齢者の安否が分かる新サービスを神奈川県で始めた。提携先の綜合警備保障「ALSOK」のセンサーを、サーバーに付け、一定の時間内にセンサーが何も検知しない場合、家族などに連絡が入る。従来のサービスにプラス月額5008円で利用できる。
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レンタル主流に
ウオーターサーバーの販売・レンタルや、水の宅配業者などをカバーしている社団法人「日本宅配水協会」(東京・新宿区)事務局の芹沢卓道さんによると、あの原発事故以降、家庭にサーバーを付けたいといった依頼が殺到、事故後3か月近くはサーバーの生産が追いつかない状態が続いた。震災から1年近くたった今もサービスの契約は伸びているという。定期的に水が届くという利便性に加え、災害時などにも優先的に水が確保できるという安心感が得られるからだ。機械ごと買うのが当たり前だったサーバーも、レンタルが主流になってきた。
もっとも、家庭などに水を宅配する企業は、全国で500以上もあるといい、当然、「配られる水の種類や配送方法、サーバーの性能なども異なってくる」(芹沢さん)。サービスの解約に伴う違約金、月々の最低購入条件、サーバー故障時の対応なども異なるため、契約前に詳細を確認しておきたいものだ。
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