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すぐに始める「住まい選び」 具体的な方法とは

 「そのうちに」と思いながら、なかなか行動に移せず後悔することも多い、高齢期の住まい選び。「あの時もっとこうしていたら……」という声は少なくありません。

 2012年、今年こそ具体的に「住まい選び」の第一歩を踏み出してみませんか。

「2012年こそ住み替えよう」という方に

 今年は介護保険制度、介護報酬の改正の年。将来の介護の受け皿をどう考えるか、社会保障制度と自身の条件をしっかり見極めて、これからのプランを作っていきましょう。公的サービスに不安を抱く方もいるでしょう。だからこそ、高齢期の住まい選びは、さらに慎重にならねばなりません。

 今まで本コーナーでも繰り返してきましたが、事前の学習はとても大切です。高齢者に関する法制度はここ数年で大きく変化してきています。住まいの種類も公的な介護施設や有料老人ホームだけでなく、高齢者向けの賃貸住宅、シニア向けマンションなど複雑化。表面上同じように見える住まいでも、制度や仕組みは異なることが多々あります。今後はますます選ぶのが難しい時代になるかもしれません。

 「成功するための住まい選び」より「失敗しない住まい選び」を目指してほしいところです。

ともかく現場へ行こう!

 施設の現場で自分の目を養うことはとても重要です。パンフレット類だけ集めて決めようとする人も少なからずいるようですが、資料だけで判断するのは非常に危険です。

 そして、現場に行く前には再度自分の希望や条件を念入りに確認してください。見た目の豪華さ・綺麗さ、過剰なサービスに惑わされて、本来の住み替え目的と異なる結果にならないよう注意が必要です。見学を重ねることで、逆に何を基準に決めればいいのかわからなくなり、失敗する人もいます。迷った時は本来の自分自身の目的にいったん戻ることです。

 体力と気力が残っているうちに、どんどん現場に出かけましょう。「今年こそ」と考えている方も、「いつか」と思っている方も、今年はぜひ行動に移してほしいと思います。自分のためになることは間違いありません。

実感!入居者たちの安心ライフ リポート/山中由美
介護予防の取り組みの差
 以前、開設約15年目の自立型有料老人ホームで聞いた話です。開設当初から「介護予防」教室(健康体操やシニア向けの筋トレ)を開催し、教室に参加した方と参加しなかった方のその後の要介護状態を調べたところ、驚くほど差がついていたそうです。中には、90代になって初めて要支援1の認定を受けた方もいたとか。
 要介護になりたいという人はまずいないと思いますが、そのための予防策を自分でとれるかどうか。介護の受け皿はホーム選びの大切な要素ですが、それ以前の「要介護にならない」取り組みも重要なポイントです。
監修
山中 由美  やまなか・ゆみ
(株)Pro・vision取締役
 シニア生活情報誌「もも百歳」の編集に携わり、国内外の老人ホーム500か所以上を取材。
2012年1月19日  読売新聞)


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