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[顔]将棋の第17期竜王になった 渡辺明さん臆せず、自分のペース貫く わたなべ・あきら 20歳「カメラのフラッシュを浴びて、やっと勝ったと思った」。棋界の頂点に立った新星の終局直後の感想である。 戦後の将棋界で中学生プロ棋士になったのは、加藤一二三(ひふみ)九段(64)、谷川浩司棋王(42)、羽生善治王位(34)とこの若者の四人しかいない。 四年前のデビュー当時は、「自分が若いから(マスコミで)騒がれているだけ。年齢ではなく、早く将棋の内容を評価してもらえるようになりたい」と話した。当時から、十五歳とは思えないほどの落ち着きだった。 デビューして一、二年は周囲の期待ほど勝てなかった。しかし、その間に力を蓄えたのだろう、今期の竜王戦で一気に才能を爆発させた。王者を相手に臆(おく)するところなく、ベテラン棋士のように対局室でも堂々と振る舞い、終始自分のペースを貫いた。 棋士としては異色で、インターネット上で自分の日常をつづる「若手棋士の日記」を公開している。週に何度もパソコンに向かって書き込むことを「対局時の心情や棋士の生活をファンが知りたいのなら」と苦にしない。 終局直後の記者会見で妻のめぐみさんにどう報告するのかと聞かれると、「電話じゃなく、いつも通り、(携帯)メールで連絡しようかな」と笑った。だが、「竜王になった実感はまだないが、責任感は重くなる。年明けからの生活が想像できない」と話す時には、真剣な表情に戻った。(文化部 西条耕一) (2004年12月29日 読売新聞)
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