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    無届け投与で医師ら逮捕…さい帯血とは?

     他人のさい帯血を無届けで男女計7人に投与したとして、東京都内の医師ら6人が再生医療安全性確保法違反(計画未提出)の疑いで京都など4府県警の合同捜査本部に逮捕されました。大腸がんなどの治療や美容が投与の目的で、治療費は1人300万~400万円に上ります。さい帯血は、経営破綻したさい帯血の民間バンクから流出したとみられています。

     さい帯血は、出産時のへその緒などにある血液のこと。様々な細胞に分化できる幹細胞が含まれています。さい帯血移植は再生医療の一種で、白血病治療では有効性が認められ、治療法も確立しています。このため、これまでに1万例以上のさい帯血移植が行われてきました。

     一方で国は、病気治療で移植するさい帯血の保管・提供を厚生労働大臣の許可が必要と定めています。美容目的などの移植には同大臣への届け出を義務づけています。

     読者センターには「さい帯血とは何か」との問い合わせや「がん患者はワラにもすがる思いだったのでは。患者心理につけ込んだ犯罪だ」「さい帯血の管理を民間バンクに任せたことも問題だ」などの声が寄せられました。

     捜査本部は、延べ約100人に無届け投与され、少なくとも約3億円が容疑者側に流れたとみて、全容の解明を進めています。

    2017年09月07日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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