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私の体より出費気にする妻

 50歳代男性。小さな会社で営業の仕事をしています。年相応の収入があり、妻も働いているので、生活には困窮していません。ところが、妻が異常なほどお金に執着します。出費を極端に嫌い、度を越した節約生活です。先日、私が体の不調を感じ病院で検査しようとした時も、「お金がかかる。もう少し様子をみたら?」。私の体より出費を心配していました。

 検査が高額でも病気が発見されればいいし、病気でなかったとしても安心につながるから検査を受ける価値はあると考えます。しかし妻は病気でなければ検査代が損だと思うようです。

 検査の結果、十二指腸潰瘍(かいよう)とわかり入院。その際も私の体より治療費の心配をしているのがありありとわかり不快でした。以前から胃腸が弱く両親をがんで亡くしているので、この妻と一緒にいて本当にいいのか不安。夫婦の間も冷え切っているので離婚を考えるべきでしょうか。(東京・K男)

 多分これまであなたは奥様の「度を越した節約」を気にしながらも我慢してきたのでしょう。しかし、命にかかわる問題だとしたら、見過ごせませんね。健康はお金に代えられないと誰しもが思うことです。しかもあなたはご両親をがんで亡くしているのですから、定期的な健康診断などは人よりもまめに行うべきで、普通なら奥様がそれを勧めるはずですよね。

 ただ、「夫婦の間も冷え切っている」という中で、お互いの会話不足からくる誤解はありませんか。相談のお手紙を読みながら、もしかしたら、あなたの思い込みもあるのではと感じました。奥様の「もう少し様子を見たら」は、お金のことだけを考えての言葉だ、と決めつけているのだとしたら……。

 ここは一度、入院の件でやるせない気持ちになり、離婚まで考えたあなたの胸の内を吐き出し、たっぷり奥様と話し合う必要があると思います。

 その上で、お金に対する価値観も含めてよく考え、奥様と一緒に豊かな人生を歩めないと思ったら離婚をしたほうがいいでしょう。健康のために大切なのはストレスをためないことです。

 (増田 明美・スポーツ解説者)

2009年11月14日  読売新聞)
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