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劣等感から他人見下す18歳の女子高校生です。他人と話をするときは、相手が同性であっても異性であっても、いつも自分が上の立場にいるような、相手を見下したような気持ちになってしまいます。 常に自分が上だという 人間的に優れていると思う相手に対しては、なおさら構えて振る舞ってしまい、後で 相談できる友人はいますし、読書の趣味もあります。それでも、何年もこの悩みから逃れられず、悲しくなってしまいます。どうか、ご助言をお願いします。(北海道・R子) ◇
これはなかなか深く洞察されているな、というのが第一印象です。あなたは他人に対して構えて接し、傲慢な態度を取りがちなのは、自分の劣等感ゆえ、弱さゆえだとおっしゃる。若くしてここまで考えられる人は多くはないですよ。 あなただけではない。実は人間の多くは劣等感の塊なのです。この出所は「自分は他人と違ったユニークな存在」という根拠の無い自負心にある。これは生きる上に必要な心理である一方、いつもそれに沿うように他人が接してくれるとは限らないので、自負心はたえず傷つきがち。その体験が蓄積して劣等感になるんです。あなたの場合も、結局その苦しみではないか。ただ、その自負心をいかに切り下げられるかが、そんなに簡単ではないのです。 ここはいっそ自分は「ばかにされ」「見下される」ように努力しているのだ、と考えてみては? と言っても、本当にばかなことをする必要はない。これまでどおり振る舞う中で、ばかにされたと感じたら、「努力が実ってきたな」と思えばよいのです。そう考えることで、肩の力が抜け、きっとあなたに接する人の態度も柔らかになり、あなたの突っ張りも低減するかもしれません。 (野村 総一郎・精神科医) (2009年3月20日 読売新聞)
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